トランプ政権への期待に基づくリフレトレードが尻すぼみになり大統領自身も疑惑に直面した今年前半、意外にも市場のボラティリティーは低下した。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は20%低下し、これを見込んでいたトレーダーらは利益を得た。同指数の第2四半期平均は2006年以来の低水準となった。問題はこうした状況が続くかどうかだ。

  JPモルガン・チェースは欧州中央銀行(ECB)と日本銀行が金融緩和を縮小させる中で市場の変動性が高まるとみている。ゴールドマン・サックス・グループは上場商品のネットポジションから判断すればボラティリティー指数のロングがショートより優勢だと指摘する。つまり、投資家はボラティリティーが高まると予想しているということだ。

  VIXが今年緩やかに低下する中で、反発に備えるヘッジのコストは高まった。コールオプションの価格はプットとの比較で2015年10月以来の高水準になった。

  投資家は市場の波乱に備えているわけだが、タイミングの問題が残る。ゴールドマンは今のところ、オプションの購入についてよく吟味するように勧めている。そうしたヘッジのコストを相殺するためにはボラティリティーの大きな上昇が必要だからだ。VIXは今年6月に上昇したが、過去4回の7月のうち3回は低下している。  

VIX Calls Get Dear

原題:Gone But Not Forgotten: Traders Brace for Volatility’s Comeback(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE