ユーロ圏では景気回復が力強さを増している ものの、企業は増加する需要に見合うペースでの速やかな人員採用がで きないでいる。

IHSマークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソ ン氏は、「ユーロ圏の雇用は過去10年で最高の伸びを続けているが、稼 働能力が逼迫(ひっぱく)しつつある」と指摘。「需要増加はまた、製 品とサービスの両方で企業の価格決定力を高めている」と付け加えた。

雇用が増え新規受注が安定して伸び、企業が値上げを求めることが できる状況は、非伝統的措置の巻き戻し方法の協議を準備している欧州 中央銀行(ECB)当局者らにとっては歓迎される材料だ。一部当局者 らは、緩和的な姿勢が依然正当化されるものの、危機時に導入された措 置の一部を縮小させる余地が近く生じるとの見方を示している。

IHSマークイットが5日発表した製造業とサービス業を合わせた 6月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)改定値は56.3と、5月 の56.8を下回ったものの、6月23日公表の速報値(55.7)からは上方修 正された。これは4-6月(第2四半期)の域内総生産(GDP)が前 期比0.7%増となるペースであることを示唆する。

今回のPMIでは過去3年余りで初めて、ユーロ圏の調査対象国す べてが業況の拡大と縮小の境目である50を超えた。域内4大経済国のド イツ、フランス、イタリア、スペインはいずれも第2四半期に成長が加 速した様子だ。

原題:Euro Area Faces Capacity Bottlenecks as Recovery Gathers Pace(抜粋)

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