トランプ米大統領は7日、20カ国・地域(G20)首脳会議に際してロシアのプーチン大統領と会談する予定だが、米国のベテラン外交官やアナリストの間では懸念が出ている。国際情勢に明るくないトランプ大統領が、権謀術数にたけた元スパイの首領に太刀打ちできるのだろうかという不安だ。

  両首脳の待望の会談は今後4年の米ロ関係の調子を決めることになる。1999年から大統領または首相としてロシアに君臨し続けているプーチン氏は、これまでの米大統領と初顔合わせを優位に立つための機会としてきた。

プーチン大統領とトランプ大統領の人形
プーチン大統領とトランプ大統領の人形
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

  対ロ制裁の継続からプーチン氏のウクライナ政策、北朝鮮の兵器開発プログラム、シリアとイランを巡る対立、ロシアの欧米選挙への関与疑惑まで、議題は山積している。

  両首脳の対面外交のやり方は両極端だ。プーチン氏は十分な準備をし自身の目指す結果を見失うことのない巧みな戦術家だ。トランプ氏は目の前にいる人間から読み取る能力に強い自信を持ち、準備をするよりも直感で動く。しかし相手のプーチン氏は偽装はお手の物だ。特に、トランプ氏をおだてる手に出られれば真意を読み取るのは難しいだろう。

  ブッシュ政権で駐ロシア大使を務めたウィリアム・バーンズ氏は、プーチン氏は「プロとして人を手玉に取る訓練を受けた人物だ。十分な材料を準備して会談に臨むだろう。米国側もそうすることが重要だ」と話している。

  ホワイトハウスは4日、両首脳が7日午後に会談する予定を確認した上で、「通常の2国間会談」としただけで、それ以上コメントしなかった。会談はほぼ30分間の予定。事情に詳しい米当局者によれば、トランプ大統領はサイバーセキュリティーとロシアの選挙関与疑惑に言及する可能性を排除していない。

原題:Trump-Putin Talks Raise Anxiety Ex-Spymaster Will Get Upper Hand(抜粋)

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