中国勢はここ数年にわたり海外で企業を買収するディールを次々と結んできたが、今になってそのつけが回ってきつつある。

  海航集団や復星国際など中国のトップクラスのディールメーカーは2018年末までに社債や融資の償還・返済で少なくとも115億ドル(約1兆3000億円)相当が必要となる。企業の積極的な海外進出を抑える政府の取り組みによって、今ではそうした資金調達は難しくなっている。

  この数字は中国企業が公表している債務総額1兆1000億元(約18兆3000億円)のほんの一部にすぎないものの、世界の銀行と投資家は企業債務の規模や各社がそれを負担できるかどうかを懸念し始めている。

  ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)のアジア担当チーフエコノミスト、夏楽氏(香港在勤)は「銀行当局が調査しているこれらの企業には合併・買収(M&A)活動に向けた極めて旺盛な資金調達需要がある」と指摘。「ところが銀行はこの先そういった企業に融資する際にリスク管理を強化するとみられ、企業の資金調達コストが増加し、事業拡大ペースが損なわれる可能性がある」と指摘した。

  このような動きにより、企業が容易に資金を調達できる時代が終わりを迎える恐れがある。中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は海航や復星などへの海外融資に関する情報を提供するよう一部の銀行に指示したと、事情に詳しい複数の関係者が先月明らかにした。そうした企業の一部社債の利回りは急上昇している。関係者によると、銀監会は金融セクターへの潜在的リスクを測るため買収が失敗した事例を検証しているという。

原題:China’s $162 Billion Dealmaker Debt Raises Alarm Amid Probe (3)

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