米連邦公開市場委員会(FOMC)は先月、連邦準備制度の4兆5000億ドル(約509兆円)に上るバランスシート縮小計画の詳細を公表したが、開始時期は示さなかった。

  米東部時間5日午後2時(日本時間6日午前3時)には6月13、14両日に開催されたFOMCの議事録が公表され、そこでは米金融当局が次回利上げの前にバランスシート縮小に着手する方針かどうか、手掛かりが示される可能性がある。

  金融当局は先月のFOMCで利上げを決めるとともに、最新の経済予測で年内にさらにもう一回の利上げを見込んでいることを示唆した。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長はFOMC後の記者会見で、バランスシート縮小のプロセスを「比較的早期」に始める可能性があると語ったが、金融当局は正確なタイミングや手順は明らかにしていない。

  前回のFOMC以降、経済統計にほとんど変化が見られないことから、5日公表の議事録では当局者が政策決定の検討に当たり、状況をどのように認識しているかについて最新の洞察が得られる可能性がある。

  FRBは7日、半期に一度の金融政策報告を公表するほか、イエレン議長が12日に下院金融委員会で証言するため、FRBウオッチャーは慌ただしい日々を迎える。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフ・エコノミスト、スティーブン・スタンリー氏(ニューヨーク在勤)は、「議事録のうち一段と興味深い側面はバランスシートにどのような言及があるかで、特に時間枠でなんらかのヒントを示すかどうかだ」と語った。

  投資家はFOMCが9月にバランスシート縮小を開始し、次の利上げは12月まで待つと想定。フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む12月利上げの確率も約40%と、9月利上げの確率の2倍となっており、最新の議事録でこうした見方が裏付けられるかどうかも注目点だ。

  このほか、イエレン議長をはじめとする数人の当局者が高水準の資産価格に言及したのを受け、金融の安定性を巡り当局者の間にどの程度懸念が広がっているかも議事録で明らかになるかもしれない。

原題:Fed Minutes May Give Clues on When Balance-Sheet Runoff to Start(抜粋)

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