オーストラリア準備銀行(中央銀行)は4日、政策金利を据え置くことを決めた。雇用の急拡大が賃金上昇につながるかどうかを見極めようとしている。

  ロウ総裁率いる豪中銀は政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を1.5%に維持した。市場関係者のほか、ブルームバーグの調査対象となったエコノミスト29人全員が金利据え置きを見込んでいた。 

  豪成長率は1-3月(第1四半期)に鈍化したものの、雇用状況や販売・利益を測る企業景況感は力強さを維持し、5月の失業率は5.5%と3月の5.9%から低下した。

  ロウ総裁は声明で、「鉱山投資のブームがほぼ終わり、より低い投資水準にシフトする中、豪経済は徐々に力強さを増していく見込みだ」と指摘。「実質賃金の伸び悩みと高水準の家計債務を反映し、消費は低迷が続いている」との認識も示した。

  豪州は他の先進国の多くと同じようにインフレ率を押し上げられずにおり、通貨高で低金利の恩恵がやや損なわれかねない状況にも見舞われている。豪中銀は鉱山投資の落ち込みによる経済への影響を和らげるため緩和に動いた後、昨年8月以降は2009年から2倍に跳ね上がったシドニーとメルボルンの住宅価格のさらなる高騰を避けるため金利据え置きを続けている。

  豪ドルは対米ドルで下落し、シドニー時間午後2時46分(日本時間同1時46分)現在、1豪ドル=0.7625米ドル。政策発表前は0.7680米ドルだった。

原題:Australia Holds Key Rate to See If Hiring Burst Augurs Wage Rise(抜粋)

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