鉄鉱石市場は向こう数年間、中国鉄鋼業界の再編に伴う価格の大幅変動など厳しい状況が続きそうだ。オーストラリアの鉄鉱石開発会社、アイアン・ロードが指摘した。

  アイアン・ロードのマネジングディレクター、アンドルー・ストックス氏は「少なくとも1、2年は極端なボラティリティー(変動性)が鉄鉱石市場の特徴になるだろう。われわれは恐れるべきではない。これが現状だ」と述べた。アイアン・ロードは現在、豪州で37億ドル(約4200億円)規模の鉱山開発計画を進めており、鉱山や港湾、鉄道プロジェクトで中国中鉄と組んでいる。

  鉄鉱石相場は先月、1年ぶりの安値である1トン当たり53.36ドルを付けた後、中国の製鉄所が在庫補充のため購入を増やし、高品質鉄鉱石の需要が拡大したため反発した。ストックス氏は、こうした変動性は中国鉄鋼業界が生産段階の低公害・効率化を目指し移行しつつある結果だと説明した。同氏は長期的な鉄鉱石の平均価格を1トン当たり70ドル前後と見込んでいる。

  ストックス氏は6月29日のインタビューで、「世界中でかなり多くの鉄鉱石が生産されている」と発言。こうした供給過剰が港湾や製鉄所の備蓄量を過去最大に押し上げており、備蓄が合理的水準まで減るのに1年かかる可能性があると指摘した。

原題:Iron Ore Market Is Facing Extreme Volatility for Couple of Years(抜粋)

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