中国の習近平国家主席はトランプ米大統領に対し、米中関係が「ネガティブ」な方向に転じたと懸念を表明した。今週ドイツで行われる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて予定されている米中首脳会談は、厳しい協議となりそうだ。

  習主席は3日、トランプ統領と電話で会談。前日には南シナ海で中国が実効支配を主張する海域に米海軍のミサイル駆逐艦が入るなど、米側の示威的な行動が続いていた。トランプ大統領が習主席と電話で会談したのは、今年4月にフロリダ州の別荘「マールアラーゴ」で習主席と協議して以来ほとんど進展していない北朝鮮の核兵器・ミサイル開発プログラムの阻止について、話を進めようとした意図もある。

  中国国営の中国中央テレビ局(CCTV)によれば、習主席は電話会談でトランプ大統領に「両国の絆は複数のネガティブな要因にも影響を受けており、中国側の姿勢はすでに米国に表明済みである」と述べ、「米中はマールアラーゴでのコンセンサスに基づき、全体的な方向を見失わないように注意するべきだ」と続けた。

  ホワイトハウスは電話会談後に要旨を発表し、「両国首脳は朝鮮半島非核化へのコミットメントを再確認」し、複数の議題を協議したと説明。さらにトランプ大統領が会談で、「米国の貿易相手国とのよりバランスの取れた通商関係を目指す決意を強調した」と続けた。

原題:China Warns Against ‘Negative’ U.S. Turn as Trump Raises Heat(抜粋)

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