欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが続伸、力強い米製造業統計受け-113円台前半

  3日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。米製造業活動を示す指数が市場予想を上回ったことに反応した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比およそ0.5%上昇と、6月15日以降で最大の上げ。あす4日が米独立記念日の祝日ということもあり、3日の外国為替市場は薄商いとなった。カナダはこの日がカナダ・デー(建国記念日)の祝日で、金融市場は休場。ドルは主要通貨全てに対して上昇し、特に対円での値上がりが大きい。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比で約0.5%上昇。

  ドルは対円で0.9%上昇し、1ドル=113円38銭。対ユーロでは0.5%高の1ユーロ=1.1364ドル。

  2日投開票が行われた東京都議選での自民党大敗に反応し、円はアジア時間に一時上昇したが、その後は下げに転じた。アジア時間には1ドル=111円91銭を付けた。

  米供給管理協会(ISM)が発表した6月の製造業総合景況指数に反応してドルは対円で大きく上昇。このほか米10年債利回りや米株式相場の上昇も材料にドルは買われた。

  6月のISM製造業総合景況指数は57.8と、前月の54.9から上昇し、2014年8月以来の高水準となった。2.9ポイントの上昇幅は13年初め以降で最大。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は55.3だった。同指数では50が活動の拡大と縮小の境目を示す。

  今週の市場の注目は5日公表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(6月13-14日会合分)と7日発表の6月の米雇用統計に移る。
原題:Dollar Gains for Second Day Amid Strong U.S. Manufacturing Data(抜粋)

◎米国株:堅調、ハイテク安で上げ削る-銀行株主導でダウは過去最高値

  3日の米国株は堅調。エネルギーや金融の主導で上昇したS&P500種株価指数は、引け前の1時間で大きく上昇幅を削った。ハイテク株は売りが再開した。

  S&P500種株価指数は前週末比0.2%上昇の2429.01。ダウ工業株30種平均は129.64ドル(0.6%)高の21479.27ドル。銀行株の上昇を追い風に日中の過去最高値を更新した。ナスダック総合指数は0.5%下げた。

  米独立記念日の祝日を翌日に控え、この日は東部時間午後1時までの短縮取引。注目の6月米雇用統計の発表を7日に控えていることもあり、薄商いだった。 

  S&P500種の業種別11指数ではエネルギー株指数が2%上昇。情報技術の指数は0.9%下げた。

  個別銘柄ではウォルト・ディズニーが上昇。ベライゾンがディズニー買収に関心があるとの観測についてニューヨーク・ポスト紙が報じたのが手掛かりとなった。  

  この日発表された米経済指標では、6月のISM製造業総合景況指数が57.8に上昇し、市場予想を上回った。
原題:U.S. Stocks Mixed as Tech Slips, Dollar Advances: Markets Wrap(抜粋)
原題:Disney Rises Amid NY Post Report of Verizon Takeout Possibility(抜粋)
原題:June U.S. ISM Manufacturing Rises to 57.8 vs Est. 55.3(抜粋)

◎米国債:下落、強いISM製造業統計に反応-独立記念日前で短縮取引

  3日の米国債は下落。6月の米製造業活動がほぼ3年ぶりの速いペースで拡大したことが、売りにつながった。

  10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.35%。2年債利回りは3bp上昇して1.41%だった。独立記念日の祝日を翌日に控え、この日の米国債市場は米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき米東部時間午後2時までの短縮取引だった。

  米供給管理協会(ISM)が発表した6月の製造業総合景況指数は57.8と、前月の54.9から上昇し、2014年8月以来の高水準となった。

  ISM統計で仕入れ価格指数が市場予想を上回る落ち込みで、昨年11月以来の低水準となったことに反応し、償還期限が長めの国債がアウトパフォームとなった。

  インフレ連動債(TIPS)のブレークイーブンは拡大。ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が8営業日続伸したことが手掛かりとなった。

  5年債と30年債のイールドカーブはフラット化して93.2bpと、終値ベースで2007年11月以来の低水準となった。
原題:Treasuries Fall on Strong ISM Manufacturing in Shortened Session(抜粋)

◎NY金:続落、今年最大の下げ-ドルや株価の上昇で逃避需要が減退

  3日のニューヨーク金先物相場は続落。昨年12月以来の大幅安となった。ドルや株式相場の上昇で、逃避先資産である金の需要が抑制された。

  UBSグループのアナリスト、ジョニ・テベス氏はリポートで、「金は今のところぜい弱にみえる」と指摘。「債券利回りの上昇や、主要中銀のトーンがこのところタカ派にシフトしたことを市場が消化する一方で、株価が最高値圏で堅調に推移している」のは金にとってマイナスだと述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前週末比1.9%安の1オンス=1219.20ドルで終了。下げ幅は昨年12月15日以来の最大。一時は1218.50ドルと、5月11日以来の安値をつけた。

  銀先物9月限は3.2%安と、中心限月としては3月2日以来の大幅下落。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナは下落、パラジウムは上昇。
原題:‘Vulnerable’ Gold Drops Most This Year as Dollar Recovers Losses (抜粋)

◎NY原油:8日続伸、年初来で最長の連続高-稼働リグ減少で

  3日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は8営業日続伸。年初来で最長の連続高となり、47ドルを上回って終えた。米国の石油リグ(掘削装置)稼働数が過去最高水準から減少したことが引き続き材料視された。

  UBSのアナリスト、ジョバンニ・シュトーノボ氏(チューリヒ在勤)は「4月の米生産と先週のリグ稼働数が予想外に減少したことで、米国の原油生産が積極的過ぎるペースで増加しているとの懸念が和らぐ可能性がある。石油輸出国機構(OPEC)主導の減産が順守され、米国の在庫が減少すれば、今後数週間に一段高となる可能性がある」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前営業日比1.03ドル高い1バレル=47.07ドルで終了した。
原題:Oil Extends Longest Rally This Year as U.S. Drilling Slows(抜粋)

◎欧州株:4月以来の大幅高-鉱山株や石油・ガス株を中心に幅広く上昇

  3日の欧州株式相場は4月以来の大幅高となった。鉱業や銀行、石油・ガスなど幅広い業種が買われた。

  指標のストックス欧州600指数は前週末比1.1%高の383.41で終了。前週末は2週間ぶり安値に沈んでいた。同指数は6月に2.7%下げ、月間ベースとしては1年ぶりの大幅安を記録。5月までは2013年以降で最長の上げを続けていた。
  原油相場の8営業日続伸を手掛かりに、フランスの石油会社トタルとスペインの同業レプソルが大きく上げた。デンマークの風力発電用タービンメーカー、ヴェスタス・ウインド・システムズは2.3%値上がり。米国での受注が買い材料視された。

  ドイツの製鉄会社ティッセンクルップは4.9%上昇。鉄鋼事業をインドのタタ・サンズと合弁させる可能性について実現性を判断するとのドイツ紙の報道が好感された。
原題:Miners, Oil Firms Lead Europe Stock Rebound After Four-Week Loss(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債下落、米経済指標とEFSF起債で-周辺国債上げる

  3日の欧州債市場でドイツ国債は下落。同国債と米国債で数件のブロック取引が成立し朝方の相場を押し上げたが、米経済指標が力強い内容だったことに加え、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が期限8年と31年の債券発行を発表したことが重しとなった。

  周辺国債は総じて上昇。スペインとイタリアの国債はそれぞれのドイツ国債に対する利回り上乗せ幅を約4bp縮めたロンドン在勤のトレーダーによれば、7月に市場に資金がだぶつく環境が一部で注目されている。

  シティグループは償還などで市場に入ってくる資金から発行額を差し引いた規模を1220億ユーロ相当と推定。7月には330億ユーロのクーポンが支払われると推定されるほか、ドイツとオランダ、ギリシャ、スペイン、フランスなど合計償還額は年初来最高の1140億ユーロに上る見込み。

  さらにECBの国債購入が420億ユーロあるとみられる。これに対し、発行額は660億ユーロにとどまる。
原題:Bund Bid Fades as U.S. Data, EFSF Weighs; End-of-Day Curves(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE