米国株は過去を検証すれば一段高となる可能性が高いにもかかわらず、ウォール街のストラテジストらは深追いしないよう投資家に慎重姿勢を促している。

  S&P500種株価指数は1-6月に8.2%高と、上期としては2013年以来の好成績となったが、勢いは7-12月に衰えるというのがストラテジストらの見立てだ。年末見通しは平均して0.6%上昇の2439と、この時期の予想としては強気姿勢の度合いが1999年以降で最も低いことがブルームバーグ集計データで示されている。

  この見通しに疑問を投げ掛けるのが過去の実績だ。CFRAのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏が指摘したもので、1946年までさかのぼる同氏のS&P500種分析によると、今年の1-6月のパフォーマンスは7ー12月に相場が上げる頻度が最も高い部類に入った。同指数が1-6月に7-12%上げた年は、7-12月の87%の期間にわたって上昇を続け、値上がり率は平均5.1%だったという。

  ベテラン投資家で米資産運用会社ビリニー・アソシエーツ社長を務めるラズロー・ビリニー氏は、ストラテジストの相変わらずの慎重姿勢は株式相場を楽観できる理由の一つだと語る。同氏は8年に及ぶ上げ相場の中で、強気を貫いてきた。同社は最近、S&P500種が9月までに2500に達するとの見通しを示した。

  同氏は先週、顧客宛てに「ウォール街は引き続き、相場に関して熱狂的でない」として、「高値を更新しても、一般的に反応が冷めている。特に勇気づけられるのは投資家には現金があるという事実だ。今年が進むにつれ、われわれは相場に自信を感じられるようになっている」と述べた。

原題:Strategists Take On History in Calling S&P 500 Gains Exhausted(抜粋)

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