ドイツのメルケル首相は、ハンブルクで7、8日に開く20カ国・地域(G20)首脳会議を前に各国首脳に対し、経済政策の分裂が解決不可能になる危険があると述べ、一層の分裂を回避し全ての国の利益になる包括的な「ウィンウィン」の解決策を目指す必要があると訴えた。

  メルケル首相は毎週配信しているポッドキャストで、G20首脳会議について、さまざまな利害を各国が明らかにする良い機会を提供し、グローバル経済にとって利益となる共通の政策をまとめるチャンスになると発言。一方的な経済利益の追求は、各国間で「解決不可能な対立」を生む恐れがあり、G20諸国は自国の利害にとらわれず、「グローバル経済の繁栄、ウィンウィンの状況創出」を考えるために今週訪れる機会を捉えるべきだと語った。

  独誌シュピーゲルは6月30日、トランプ米大統領がG20首脳会議で、欧州連合(EU)による米国産牛肉の禁輸やドイツの対米貿易黒字を巡る不満を取り上げる可能性があると報道した。今回の首脳会議で、通商ルールや気候変動などさまざまな政策に関する意見の一致が得られるというメルケル首相の期待は薄れつつある可能性がある。首相は6月30日のスピーチで、「不一致は明らかであり、対立を取り繕うとすれば、誠実さを欠くことになるだろう」と述べた。

原題:Merkel Urges G-20 to Seek ‘Win-Win’ Policy For All Before Summit(抜粋)

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