米金融サービス業界が危機後の規制や法的問題などの重みに苦しんでいたころ、著名投資家ウォーレン・バフェットが発するメッセージはシンプルだった。銀行はそれでももうかるという内容だ。

  バフェット氏は2011年7月のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「以前と比べれば資本利益率は落ちるだろうが、それでもまだ、かなりのリターンが稼げる」と述べた。

  もちろん、バフェット氏のような才覚があればの前提付きだ。同氏は当時のインタビューから2カ月もたたないうちに、バンク・オブ・アメリカ(BofA)に50億ドル(約5610億円)出資する合意に達し、重大局面にあった同行の信頼を高めた。入浴中に思い描いたというこの合意は、同氏が率いる保険・投資会社バークシャー・ハサウェイに多大な利益をもたらした。

  バークシャーは6月30日、50億ドル出資で6年前に取得したBofAの優先株をワラント行使で7億株の普通株に転換すると発表。29日終値で170億ドル相当と、120億ドルの利益になった。

  バフェット氏は住宅危機につながった金融業界の行動を頻繁に批判したものの、米大手銀の多くを対象とする投資を続け、金融株の含み益は今では400億ドルを超えている。配当など銀行側の株主還元策もリターンを押し上げた。米連邦準備制度理事会(FRB)のストレステストで全行が合格したこともあり、今後も株主還元を期待できるはず。保有の大きい5行からの年間配当は近く、14億ドルを超える。

原題:Buffett Exceeds ‘Pretty Good Returns’ as Bank Winnings Stack Up(抜粋)
  

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