原油市場の空売り投資家は勢いに乗っているが、価格下落を見込む投資は行き詰まりを見せ始めた可能性がある。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドによるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油価格下落を見込む売りポジションは6月27日終了週に昨年8月以来の高水準に達した。前週までの2カ月間に2倍余りに増加していた。売りポジションの増加ペースは過去2週間と比較してかなり鈍化した。米国のシェールオイル生産の伸びがストップする兆候がある中、米国の指標原油であるWTIの価格は今年に入って最長の上昇を示し、先週は週間ベースで7%値上がりした。

  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話インタビューで、売りポジションの増加ペースの「鈍化は、来週予想される極めて大幅なネットポジションの変化の予兆だった」と指摘。売りは「勢いを失いつつあるようだ」と述べた。

  米国の石油リグ(掘削装置)稼働数は記録が残っている1987年以降で最長の伸びを示していたが、先週ストップした。リグ稼働数は1年間で2倍余りに増加していた。

  CFTCの30日の発表によれば、資産運用会社によるWTIの先物とオプションの買越残高は前週比ほぼ変わらずの13万3606枚。買いポジションが4.2%増え31万4090枚となる一方、売りポジションは8.3%増の18万484枚となった。売りポジションは過去2週間、1週間当たり30%以上増えていた。
  
原題:Bets on Oil Rout Seen Peaking as Shale Boom Starts to Falter(抜粋)

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