欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル小反発、指標支えに-2四半期連続の下げ

  30日のニューヨーク外国為替市場では不安定な取引の末、ドルが小反発した。ただ、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は4-6月期、2四半期連続の低下となった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。6月の月間と4-6月の四半期の騰落率はいずれもマイナスとなった。ドルは対円で1ドル=112円39銭と、前日から0.2%上げた。ユーロはドルに対し0.1%安の1ユーロ=1.1426ドル。

  月末特有のポートフォリオのリバランスがドルの値動きを荒くした。朝方発表された5月の米個人所得の伸びが市場予想を上回り、米連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレ指標として注目する個人消費支出(PCE)価格指数が市場予想に近い前年同月比1.4%上昇となったことが、ドルの支援材料になった。

  カナダ・ドルは米ドルに対して続伸。一時は0.4%上がり、9カ月ぶり高値となる1米ドル=1.2947カナダ・ドルをつけた。このところカナダ金融当局者の間でタカ派的論調が強まり、市場に織り込まれた7月12日の次回政策会合での利上げ確率が80%を超えたことを受け、投資家はポジション調整を続けている。

  ユーロはドルに対し反落。トレーダーらによると、一部ヘッジファンドなどが今週に入り形成したユーロ買い持ちポジションの利益を確定する動きが重しとなり、それまでの上げを消した。ユーロは今週、タカ派的と解釈されたドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言をきっかけに上昇し、英国の欧州連合(EU)離脱が決まった後の最高値に達する場面があった。
原題:Dollar Pares Quarterly Loss in Last-Gasp Rebound; Loonie Gains(抜粋)

◎米国株:上昇、工業や消費財が高い-ナスダックは下落

  30日の米国株は上昇。工業や消費財銘柄が上げをけん引した。この日は7月4日の独立記念日を控えて薄商いとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2423.41。ダウ工業株30種平均は62.60 ドル(0.3%)高の21349.63ドル。ナスダック総合指数は0.1%安。

  米金融政策の正常化を巡る議論の活発化に伴い、ボラティリティも高まりつつある。金融政策が引き締め局面に入っても米景気は持ちこたえることができるのか、投資家の懸念が強まっていることが示唆されている。朝方発表された5月の米個人消費支出(PCE)は前月比0.1%増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値と一致した。

  S&P500種業種別11指数のうち選択的消費財は0.6%高。工業、素材はいずれも上昇した。金融株は一時の上げを失い、0.1%未満の下げで取引を終えた。

  エネルギー株は0.4%上昇。ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は7日続伸。過去6カ月で最長の連続高となった。

  トランプ政権は鉄鋼輸入の関税に関して決定を下す準備を進めているが、鉄鋼輸入の調査については、30日までの完了を目指すとしていた期限に間に合わない可能性が高い。ホワイトハウスの当局者が明らかにした。

  6月のシカゴ製造業景況指数は65.7。市場予想は58、前月は59.4だった。
原題:Industrials Push Rebound in U.S. Stocks; Oil Gains: Markets Wrap(抜粋)
MARKET WRAP: U.S. Stocks End Higher as Industrial Shares Climb(抜粋)

◎米国債:長期債中心に下落-利回り曲線はスティープ化

  30日の米国債相場は期間が長めの債券を中心に下落。利回り曲線はスティープ化した。
朝方発表された5月の米個人消費支出(PCE)では、PCE価格指数が前年比で1.4%上昇した。この統計発表後、米国債は若干下げを拡大する場面があった。

  その後発表されたシカゴ製造業景況指数は3年ぶり高水準となったが、国債市場はほとんど反応しなかった。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.30%。30年債利回りは2bp上げて2.83%。

  2年債と10年債の利回り差は2.5bp拡大。2年債と30年債の利回り差は0.9bp広がった。

  週明け7月3日は、翌日が独立記念日の祝日となることから、米国債市場は米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき米東部時間午後2時までの短縮取引となる。
原題:USTs Slide Into Month-End; Futures Volumes Surge Before Close(抜粋)
原題:Treasury Curve Steepens Marginally Into Month-, Quarter-End(抜粋)

◎NY金:続落、月間ベースでも値下がり-世界的に株価上昇

  30日のニューヨーク金先物相場は続落。スポット相場は月間ベースで2.2%安と、2010年以降で最長の月間連続高が終了した。世界の株価指数が最高値圏を維持し、債券利回りは上昇、リスクテーク意欲が改善するのに伴い、逃避需要が減退した。

  • ニューヨーク時間午後3時5分現在、スポット相場は前日比0.3%安の1オンス=1242.01ドル。週間では1.2%下落
  • 「私の短期的見通しは弱気だ」-RJOフューチャーズのシニアマーケットストラテジスト、フランク・コリー氏
    • 「5月から6月にかけての上昇は安全逃避のトレードによるものだった。現時点で金を支える材料は何もない」
    • 「インフレの確実な証拠が得られるまで、金は1300ドルを上回らないだろう」
  • ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比0.3%安の1オンス=1242.30ドルで終了。月間では2.6%下落
  • 銀先物はほぼ変わらずの16.6275ドル、月間では4%安
  • プラチナは0.3%高、同2.8%安
  • パラジウムは1%安、同3%高

原題:PRECIOUS: Gold Heads for Monthly Decline as Global Stocks Rally(抜粋)

◎NY原油:7日続伸、年初来で最長の連続高-リグ数の減少で

  30日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は7日続伸。過去6カ月で最長の連続高となった。米国のシェールオイル探査会社の石油リグ(掘削装置)稼働数が過去最高水準から減少し、シェールブームの減速を示唆したことが買いを誘った。
  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話取材に対し、「石油輸出国機構(OPEC)主導の減産合意は忘れ去られたわけではないと思う。これまでの下落を考慮して、押し目買いも入っているようだ」と指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比1.11ドル高い1バレル=46.04ドルで終了。四半期では約9%下落した。ロンドンICEの北海ブレント8月限は前日比50セント上昇の47.92ドル。同限月はこの日が最終取引日だった。
原題:Oil Caps Longest Rally This Year as Oversupply Anxiety Eases(抜粋)

◎欧州株:4日続落、銀行株と化学株に売り-月間で11月以来の大幅安

  30日の欧州株式相場は下げ、指標のストックス欧州600指数は4日続落となった。テクノロジー株が上げたものの、銀行株と化学株が全体を押し下げた。
  ストックス600指数は前日比0.3%安の379.37で終了。一時は0.6%上げていた。業種別指数の中で銀行株指数の下げ幅が2番目に大きかった。ドイツのバイエルを中心に化学株も下げた。

  今週は中央銀行当局者らのタカ派的コメントで株式と国債が売られる展開となり、ストックス600指数は2.1%安と、昨年11月以来の大きな下げを記録。ただ、年初来では依然5%上げている。

  この日の市場でバイエルは4.2%下落。ブラジルの農薬在庫が予想外に高い水準だったことを受け、通期の売上高と利益の見通しを下方修正すると発表した。
原題:European Stocks Drop as a Slump in Banks Outweighs a TechRally(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債、ほぼ変わらず-スペイン超長期債は下げる

  30日の欧州債市場ではドイツ国債がほぼ変わらず。月末のリスク低
下に伴う買い戻し需要で一時上げたものの、米経済統計を背景とした売
りが押し下げた。
  6月のユーロ圏インフレ率は1.3%で予想を上回ったが、ドイツの
インフレ指標が堅調だったことからすでに期待が高く、市場への影響は
それほどなかった。

  スペイン国債では超長期債が下げた。30年債利回りは3bp上昇
し、利回り曲線がスティープ化した。来週行われる2本の入札が注目さ
れた。

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原題:Early EGB Covering Abates; End-of-Day Curves, Spreads(抜
粋)

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