米証券取引委員会(SEC)は、ヘッジファンド運用会社をはじめとする資産運用会社が取得した新規株式公開(IPO)銘柄について、さまざまなポートフォリオにどのように分配しているかを巡って綿密な調査を進めている。

  事情に詳しい関係者3人が明らかにしたもので、大きな利益が期待できる取引によって、選ばれた少数者を不適切に利することになっていないかとの懸念が背景にある。顧客が資金を引き揚げることがないよう、パフォーマンスがさえないファンドにIPO銘柄を分配することで、リターンのてこ入れを図る動きがないかも調査の焦点の一つ。

  資産運用会社が証券関連法に違反して、IPO株を自社の従業員や優遇顧客に有利となるよう分配した例があったことから、SECは調査に乗り出した。

  ヘッジファンドは取引初日に大幅値上がりが期待できるIPO銘柄を購入し、手っ取り早く利益を確保しようとするケースが多い。ブルームバーグのデータによれば、2015年以降の米国でのIPOのうち、5000万ドル(約56億円)超を集めた銘柄は、取引初日の上昇率が平均で16%となっていた。

  SECは、ヘッジファンドが投資家に開示した通りの方針や手続きに従ってIPO銘柄をポートフォリオに分配するよう徹底させたい考えだ。

  調査が公にされていないことを理由に匿名で語った関係者の1人によると、SECの法令順守検査調査局(OCIE)がシカゴを拠点に調査を主導。SECのジュディ・バーンズ報道官はコメントを控えた。

原題:SEC Said to Scrutinize Hedge Funds’ Handling of Hot IPO Shares(抜粋)

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