30日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  グリー(3632):前日比4.8%安の981円。JPモルガン証券は投資判断「アンダーウエート」を継続した。新作リリースラッシュはしばらく続き、当面株価は底堅い推移が続くとみるが、現状株価を正当化するには新作タイトルで合計30億円以上の月商継続の必要があり実現のハードルは決して低くないと分析した。同証が株価に割高感が出てきているとして「中立」から「アンダーウエート」に下げたネクソン(3659)は4%安、「オーバーウエート」から「中立」に下げたスクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)も4.2%安とゲーム株が軒並み下落。

  半導体関連:SCREENホールディングス(7735)が3.1%安の7500円、アドバンテスト(6857)が2.1%安の1922円、東京精密(7729)が2.6%安など。29日の米国株式市場では、半導体製造装置(SPE)メーカーの株価が軒並み下落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.5%安の1040.4171と5月17日以来の安値となった。クレディ・スイス証券は、SPEセクターは18年上期の投資案件が少なく、投資端境期を今後迎えると予想。短中期(3-6カ月)で投資妙味は低いとした。

  住友化学(4005):3%高の646円。野村証券は2018年3月期経常利益予想を従来の1707億円から1886億円に(会社計画1850億円)、19年3月期を1792億円から1964億円に増額した。タッチセンサーパネルやセパレータなどの拡大で利益体質が改善し、今後も高水準の親会社株主利益は維持できると評価。目標株価を700円から710円に上げた。また、30日付の日本経済新聞朝刊は有機ELパネル向けの新材料を開発、生産コスト半減を目指すと報道した。

  フマキラー(4998):3.4%高の961円。愛知県弥富市にある名古屋港のコンテナ置き場で、強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が見つかったとNHKなどが相次いで報道。国内でヒアリが確認されたのは神戸港に続いて2カ所目。

  スター精密(7718):5.1%高の1816円。29日発表の3-5月(第1四半期)営業利益は前年同期比37%増の11億200万円だった。みずほ証券は上期と通期計画に対する進捗(しんちょく)率がそれぞれ66%、24%と高い上、為替前提も保守的で計画上振れの蓋然(がいぜん)性が高まった印象と評価。想定を超える工作機械受注とモバイルPOSプリンターの販売好調はポジティブとみる。

  日立金属(5486):3%高の1562円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を1750円から1850円に引き上げた。過去2年収益は在庫調整、歩留まり悪化などで低迷してきたが、足元は工具鋼中心に特殊鋼需要の回復に加え、モーター向け磁石の生産が繁忙、短期業績は好調と判断した。

  東京製鉄(5423):3.5%高の951円。SMBC日興証券は投資判断を「アウトパフォーム」、目標株価を1130円で調査を始めた。今期業績は、鉄くず安によるスプレッド拡大にけん引され上振れ基調だと分析。市場は鉄くず価格の急落に続き、鋼材価格の下落を見ていると思われるが、高炉メーカーが推進している鋼材値上げが浸透すればスプレッドはさらに広がる可能性があるとみる。今期は過去の傾向から業績上振れによる自社株買いが行われるとの見方も示した。  

  ふくおかフィナンシャルグループ(8354):2.4%安の534円。10月に予定していた長崎県最大手の十八銀行(8396)との経営統合を数カ月程度延期すると30日付の日本経済新聞朝刊が報じた。公正取引委員会が同県の親和銀行を傘下に持つふくおかFGと十八銀の統合で県内での銀行間競争がなくなると懸念を示したという。統合を巡り不透明感の高まりが嫌気された。

  クスリのアオキホールディングス(3549):8.1%高の5890円。29日に発表した17年5月期営業利益は107億円と従来計画を18%上回った。ドラッグストアなど店舗網拡充が奏功した。18年5月期は前期比2.3%増の109億円を計画、年間配当は1株16円と前期14円からの増配を見込む。いちよし経済研究所は前期決算は2割営業増益かつ会社計画を上回り好印象と指摘。今期計画については、出店負担はほぼ中立要因で、保守的な計画とみる。

  バイク王&カンパニー(3377):0.9%安の217円。17年11月期営業損益予想を2000万円の黒字から3000万円の赤字に下方修正した。主力のバイク事業で販売台数が計画を下回る見込み。

  ハニーズホールディングス(2792):4.2%安の1214円。17年5月期営業利益は従来計画を21%下回る23億3600万円になったようだと発表した。主力の婦人衣料販売が順調で売上高はほぼ計画通りだったが、人手不足などに伴う退店や改装費用が増加したほか円安による輸入コストもかさんだ。

  オンコセラピー・サイエンス(4564):6.7%高の301円。米テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターで分子標的治療薬「OTS167」の乳がんに対する臨床試験第1相を開始したと29日発表した。また、30日午前には、塩野義製薬にライセンス供与しているがんペプチドワクチン「S-588410」の食道がん患者を対象とした臨床試験第3相では、進ちょくに伴うマイルストーンが発生、第1四半期に事業収益として計上すると発表。

  ツナグ・ソリューションズ(6551):30日に東証マザーズ市場に新規上場(IPO)した。初値は公開価格2130円に対し2.1倍の4515円だった。アルバイト・パート専門の採用コンサルティングを手掛けており、17年9月期営業利益は27%増の2億9200万円を見込む。終値は4700円。

  SYSホールディングス(3988):30日にジャスダック市場に新規上場した。初値は公開価格2560円に対し2.2倍の5530円だった。ITシステム開発、ソリューションを提供する総合情報サービス企業で、17年7月期営業利益は8.3%増の1億8700万円を見込む。終値は4575円。

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