ムハメッド・イエシルハーク氏は、ヘッジファンドマネジャーを昨年辞めた後、12年間のキャリアを通じてこれまで自分が行ってきたように株式の銘柄選定の方法をコンピューターに教えるために時間を費やした。

  カルミニャック・ジェスチョンの元欧州株責任者で、資産家スティーブン・コーエン氏やヘッジファンド運営会社ヨーク・キャピタル・マネジメントのために取引を行った経験もあるイエシルハーク氏は、最高投資責任者(CIO)を務める自身の投資会社Q2Qキャピタルで、アルゴリズムを活用し顧客資金の運用を行う準備が年内に整う見通しだと話す。同氏はドバイとロンドンから資金運用に携わる予定だが、1億ドル(約112億円)の資金を既に集め、40の投資家から計8億ドルの募集を目指していると語った。

  イエシルハーク氏が考案したコンピューターモデルは、同氏が率いる少人数の投資チームの発想を支援し、失敗から学ぶよう設計されている。データバンクから情報を集めたり、リアルタイムでトレーディングパターンを解析したり、自然言語処理技術を用いて企業のリリースを読み込んだりすることによって、理想的なトレーディングの機会を見つけるために働く。これは膨大な時間と投資が必要な分野であり、コーエン氏のポイント72アセット・マネジメントをはじめとするトップ企業がその主役だ。

  NLPファイナンシャル・マネジメントのチーフ投資アナリスト、ジェイコブ・シュミット氏は「彼の経歴もアイデアも確かに素晴らしい。だが実行するのは一苦労だ。資金とマンパワー(人的資源)が物を言う問題であり、大企業が全てそれを行っている。大企業には多くの人材がそろった巨大なチームが存在する」と指摘した。

  
原題:Manager Who Traded for Cohen Trains Algos to Copy His Brain (1)(抜粋)

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