米アマゾン・ドット・コムは今週、タッチスクリーンとビデオ通話機能を追加した音声認識機能付きスピーカー端末「エコー」の新製品、「エコー・ショー」(小売価格229.99ドル=約2万5800円)を発売した。アップルが「ホームポッド」(同349ドル)を12月に発売予定のほか、アルファベット傘下のグーグルも「ホーム」(同129ドル)で参戦するなど、各社はこうしたスピーカー端末の市場でしのぎを削っている。

  しかし、消費者はまた別のタッチスクリーン付きデバイスを求めているのだろうか。通常のエコー(同179.99ドル)より50ドル高いエコー・ショーにそれだけの付加価値があるかを探った。

エコー・ショー
エコー・ショー
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

エコー・ショーの主な特徴:

  • 7インチのタッチスクリーン:動画コンテンツを再生したり、カラオケマシンのように歌詞をスクロール表示したり、レストランの評価や天気予報をチェックしたり、さらには防犯カメラに接続して訪問客を確かめたりすることができる。ただもちろん、これらの用途は既存のスマホやタブレット端末でも事足りる
  • スピーカーの音質・音量が向上:アマゾンの従来品は音声アシスト機能に十分な音質・音量に注力してきた。エコー・ショーはひと味違う。ドルビー技術の採用によりベース音が強化され、そこそこ広い部屋でも音が行き渡る
  • ビデオ通話:アマゾン独自のサービスにより、エコー・ショーの端末同士での通話が可能。エコー・ショーから「アレクサ」アプリが使えるスマートフォンにも電話がかけられる。さらに、事前に認証し合ったユーザー同士では相手が受信を承諾しなくても通話できる「ドロップイン」機能もある。個人的にはそんな権限を与えられる知り合いは一人も思いつかないが、それができる人もいるかもしれない

使い方のヒント:

  • 音楽の再生:アマゾンの「プライム・ミュージック」やスポティファイ、パンドラに対応。アップル・ミュージックには対応していないが、アイフォーンをエコー・ショーにブルートゥース接続するという裏技で対処できる
  • カレンダー:予定の確認・追加の機能は便利だ。スマホの「アレクサ」アプリで設定ができ、同アプリはアップルの「iCloud(アイクラウド)」カレンダーのほか、グーグルおよびマイクロソフトのカレンダー機能もサポートしている

結論

  音声認識機能付きのスピーカー端末は必須アイテムとは言えない。スマホに入った音声アシスタント機能を使えば簡単に天気予報をチェックできるし、別のタブレット型端末や大画面テレビがあるのに、わざわざ動画を画面7インチのエコー・ショーで見ようと思うだろうか。

  ただ、デジタルのスピーカーが欲しくて180ドルで従来エコーの購入を予定しているという人なら、情報を耳で聞くだけでなく目でも確認でき、より鮮明で高音質のエコー・ショーを手に入れるためにさらにあと50ドル支払う価値はあるかもしれない。また、料理で手がふさがっている時にレシピの動画を再生するという場面が考えられる人や、インターホンないし防犯カメラの機能が欲しい人にもおすすめできる。

「エコー」商品群に関するポッドキャスト

原題:Amazon’s Echo Show: Do You Need Another Screen?(抜粋)

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