米連邦準備制度理事会(FRB)が28日発表した金融機関に対するストレステスト(健全性審査)の包括的資本分析(CCAR)の結果によれば、キャピタル・ワン・ファイナンシャルだけが株主への資本還元計画を条件付きで承認された。残り33行は難なく「合格」し、アナリスト予想以上の還元を行う可能性が高い。

  FRBはキャピタル・ワンに対し「重大な弱点」を是正するためリスク管理の強化を命じ、12月28日までに資本管理計画を再提出するよう求めた。ただFRB高官によれば、全般的にみると、今年の審査対象行は向こう4四半期の予想利益の100%近くを株主還元に充てる計画で、昨年の65%を大きく上回る水準となる見通し。

  2008年の金融危機を契機に始まったストレステストを対象行全てが通過したのは初めてで、配当が危機前に見られた水準に戻る道が開かれそうだ。ブルームバーグが集計した事前のアナリスト予想では、銀行の利益の86%を還元すると見込まれていた。シティグループは向こう4四半期に配当や自社株買いで最高189億ドルを還元する計画を発表したことから、株価は時間外取引で急伸した。

 FRBはリポートで、「多くの金融機関で引き続き資本計画の実行に改善が見られた」と指摘し、予想やリスク測定、企業統治の面で前進があったと付け加えた。

  キャピタル・ワンの条件付き承認はサプライズだった。一部アナリストの間では、リテール顧客の無断口座開設問題で内部管理ミスが露呈したウェルズ・ファーゴは合格できない可能性があると指摘されていた。また、モルガン・スタンレーは先週発表されたストレステストの結果第1弾で主要指標が他行に後れを取っていた。それでも両行はCCARに合格した。

原題:Capital One Must Resubmit Plan as 33 Banks Ace Fed Tests (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE