インターネットで商品を売りたい小規模の企業がまず頼る存在として、アマゾン・ドット・コムが定着して久しい。こうした契約販売業者の獲得戦争が激しくなる中、アマゾンは初めて業者との交流イベントを28日にニューヨークで開いた。

  招待された1500の業者はアマゾンの幹部に直接会って話す機会を得たり、グローバル市場でいかに顧客を開拓するかをセミナーで学んだりできる。ウォルマート・ストアーズやアリババ・グループ・ホールディング、eベイといった競合も業者囲い込みを狙った同様のイベントを開いており、アマゾンとしては販売業者が競合に流れるのを食い止めたい考えだ。

  電子商取引向け管理ソフトを販売するスクバナの共同創業者、チャド・ルービン氏は「アマゾンはあまりに大きく、販売業者の存在感が薄れてしまうため、このイベントは個々の業者とのつながりを育てるのに役立つ」と話す。

  アマゾンは不明朗な規約違反を理由に解約する傾向があるとして、業者間では不満が続いていた。このところでは、昨年のジェット・ドット・コム買収で競争力を高めたウォルマートなどにくら替えする動きが出始めている。

  こうした販売業者にとって現在のウォルマートは、成長の余地があり広大な未開の地という印象で、10年前のアマゾンに例えられる。今のアマゾンでは商品と販売業者であふれ、顧客の目にとまるのが難しく、販売業者は利益の一部を広告に回すことを余儀なくされている。契約販売業者の扱う商品が全体の約半分を占めるアマゾンは、200万を超えるこうした業者を無視できなくなっている。

原題:Amazon Starts Charm Offensive as Merchants Defect to Wal-Mart(抜粋)

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