ドイツのメルケル首相が率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)主催のイベントで、ロス米商務長官のビデオスピーチが途中で終了されてしまった。貿易黒字を非難するトランプ政権に対してドイツ側の忍耐が限界に近づいていることを示唆する出来事だ。

  ロス長官のスピーチが持ち時間を超え約20分に達したため、イベントのオーガナイザーがビデオの放映を終わりにしてしまった。ベルリンでのビジネス会議の参加者らは笑ったり手をたたいたりした。自分の後ろにあるスクリーンを振り返ってロス長官のスピーチを見ていたメルケル首相は代わって演台に立ち、イベントを締めくくった。

  CDUの経済委員会の委員長、ベルナー・M・バールゼン氏は27日夜のイベントで、「米商務長官は10分のスピーチの約束をしていたのですが、少し時間がかかったようです。今度は首相のお話を伺いましょう」と話をつないだ。

  トランプ米大統領はドイツの対米貿易黒字を繰り返し批判。ロス長官はスピーチであらためてこれを持ち出した。エベントでの出来事からは、ハンブルクで開かれる20カ国・地域(G20)サミットを控え貿易など諸問題で緊張が高まっていることがうかがえる。ドイツ当局者らによると、ロス長官はベルリンを訪れて自らスピーチする予定を突然取り消していた。

Wilbur Ross speaks via video feed while Merkel, below left, looks on, June 27.
Wilbur Ross speaks via video feed while Merkel, below left, looks on, June 27.
Photographer: Michael Sohn/AP

原題:Trump’s Commerce Chief Cut Off in Berlin as German Patience Ends(抜粋)

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