私たちが生きている間に、人間が不要になることはないだろう。新しいテクノロジーが金融の世界を変え機械が人間に取って代わるのではないかとの懸念もあるが、最近数週間で4つのヘッジファンドが、そうはならないとの結論を下した。

  306億ドル(約3兆4000億円)を運用するウィントンは20年にわたって取引にアルゴリズムを使ってきたが、今でも重大な決定は人間が下す必要があると顧客に説明した。140億ドル規模のCQSを率いるマイケル・ヒンツ氏は、コンピューターモデルは市場の異常を見つけ出すことはできるが答えを出してくれることはまれだと話す。

  ワイス・マルチストラテジー・アドバイザーズ(運用資産17億ドル)の投資責任者ジョーディ・ビサー氏はパターンを読み取りばらばらの点であるデータをつなぎ合わせる直感力で、まだ人間の方が上だと言う。ダブルライン・キャピタルの最高経営責任者(CEO)、ジェフリー・ガンドラック氏も先週この議論に加わり、機械が金融の世界を牛耳ることはなく、人間が勝つとの見方を示した。

  ウィントンは今月の顧客宛て書簡で「現代のコンピューターは非常に強力だが、人間を全く使わないのは勧められないし、不可能だ」と書いている。ヒンツ氏は、ベンチマークを上回るリターンを生み出すにはテクノロジーと人間の洞察力や想像力を組み合わせるのが良いと考える。「コンピューターモデルは良い出発点だが必ずしも良い終点ではない」と述べた。

  ビサー氏は「コンピューターの良いところは感情がない点だ」が、「感情がないのは悪いところでもある。人間のセンチメントを感じ取ることができない」と指摘した。ガンドラック氏のアドバイスはシンプルだ。人間が機械に勝つためには「一生懸命努力すればいい」。

原題:Humans Wanted: Hedge Fund Bosses Make a Case for Mere People (1)(抜粋)

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