フランス生まれの起業家・写真家・美術品収集家で、プレイボーイのジャン・ピゴッツィ氏は1986年、マンハッタンのセントラル・パーク・サウスにあるハンプシャーハウスの「眺めの素晴らしい小さなアパート」に住んでいた。

120人超を楽に収容できる1階部分の「グレートルーム」
120人超を楽に収容できる1階部分の「グレートルーム」
hotographer: Andrew Frasz

  「私は身長6フィート4インチ(約193センチ)の大男だから広いスペースが必要だ。そうでないと閉所恐怖症のようになってしまう」とピゴッツィ氏は最近の電話インタビューで語った。

  ピゴッツィ氏はアパート探しを始めた。アッパーイーストサイドの物件を幾つか見て回った後、セントラル・パーク・ウエスト近くのホテル・デザルティストのビルに行き当たった。「見て12秒ぐらいで『これこそ私が欲しい物件だ』と口にしていた」と同氏は語る。

曲線が美しいソラリウム
曲線が美しいソラリウム
Photographer: Andrew Frasz

  ピゴッツィ氏はこのアパートを購入後、デザイナーのエットレ・ソットサス氏にアパートを見て改装する気があるか決めるよう頼んだ。当時名声の絶頂期にあったソットサス氏は、この物件に「惚れ込んだ」という。

天井が高いダイニングルーム
天井が高いダイニングルーム
Photographer: Andrew Frasz

  ピゴッツィ氏の2階建てメゾネットの上のペントハウスが売りに出された後、同氏はそれを購入し、ソットサス氏に既存の設計に組み入れてもらった。ソットサス氏はガラス張りのソラリウム(屋内バルコニー)を追加した。3階部分が加わったことで、アパートの延べ床面積は5377平方フィート(約500平方メートル)、テラス面積は827平方フィートとなった。

 1階部分の「グレートルーム」は同氏が伝説的なクリスマスパーティーを開催した場所で、「120人超」を楽に収容できる。「ある年にパーティーができなかったら、マイケル・ダグラス(俳優)やラリー・ガゴシアン(美術商)やミック・ジャガー(歌手)に『どうしてパーティーをやらないんだ?おかしいよ!』と言われた」とピゴッツィ氏は振り返る。

  今や南フランスとロサンゼルスにも家があるピゴッツィ氏は、1900万ドル(約21億円)でこのアパートを売りに出している。

最上階にある居間
最上階にある居間
Photographer: Andrew Frasz

  ピゴッツィ氏がこのアパートを手放すのは、仕事のためサンフランシスコやロサンゼルスにいることが多くなり、ニューヨークで過ごす機会が減ったためだ。「ミック・ジャガーが泊まることもあった」と言うように、友人にアパートを貸し出すこともあったが、空室の期間があまりにも長くなり、所有する理由がなくなったという。「泣く泣く売りに出している。ここで過ごした30年間は幸せだった」と同氏は話した。

ルーフテラスからの風景
ルーフテラスからの風景
Photographer: Andrew Frasz

原題:Famed Playboy’s $19 Million New York Triplex Hits the Market(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE