まずカップケーキ、次に絞りたてジュースがはやった。今、米国で人気なのはポキだ。

  ポキはハワイのストリートフード。一口大に切った生のマグロやサケなどを調味料であえ、ご飯やサラダの上に載せることが多い。枝豆やアボカド、海藻、ローストしたナッツを加えることもある。このポキがあちこちではやっている。新鮮でヘルシー、高タンパクなのに1皿当たり13ドル(約1460円)と、比較的安い。効率的だし、自分好みのサラダを作る満足感があり、すしの豪華さが加わる。

ワイズ・フィッシュのポキ丼含むメニュー各種
ワイズ・フィッシュのポキ丼含むメニュー各種
Photographer: Max Dworkin

  だが、これではマウイ島からニューヨークのミッドタウンをはじめとする全米にポキが急速に広がった理由にならない。過去2年間に米国では、300件近いハワイ食レストランが開店。その大半がポキを売り物にしているが、そこには単純な理由がある。ポキを作るには炊飯器用のコンセントと魚用冷蔵庫があればいいので、換気の騒音や料理のにおいを気にしないで済むレストランを歓迎する家主が開店をOKしやすい。

ブライアント・パークの近くにオープンするスイートキャッチの新店舗
ブライアント・パークの近くにオープンするスイートキャッチの新店舗
Source: Sweetcatch

  ニューヨークにあるスイートキャッチ・ポキは伝統的なポキを1日800食売る。オーナーのボビー・クワック氏はスター級シェフを雇ってメニューを監修させているほか、タイムズ・スクエアの南に3000平方フィート(約280平方メートル)の旗艦店オープンを予定。その費用は60万ドルだが、「通常キッチンが必要なら3倍はかかる。ポキは勝利の方程式だ」と述べた。

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  ポキ・チャンは4月にニューヨークの金融街に支店をオープン。マイアミやラスベガス進出計画もある。 ポキは顧客だけでなく、ウォール街の投資家もオーナーとして引き付けている。ゴールドマン・サックスのアセット・マネジメント部門で働いていたドルー・クレーン氏もその1人で、ハワイ旅行歴があり、高タンパクの食事であまり良い選択肢がないと感じた同氏は、チェルシー地区で750平方フィートの元宝石店をワイズフィッシュ・ポキに変身させた。

ポキ丼とトッピングのオプション 
ポキ丼とトッピングのオプション 
Source: Sweetcatch

  ロサンゼルスのメインランド・ポキでは自分好みのソースが選べ、シーフードもタコやサケのハラスまで幅広く取りそろえる。

  ポキ人気の広がりを止めるものがあるとしたら、それは資源不足だ。ポキで最も人気があるのはマグロだが、マグロは大半の種類で資源が減少し値段が上がっている。

原題:How Poke, the Hawaiian Street Food, Took Over Take Out(抜粋)

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