業界を巡る厳しい状況に直面しているニューヨークやロンドンなどのヘッジファンドにも慰めはある。少なくともインドと比べれば税負担が小さいということだ。

  インドでは投資所得の約3分の1が税金として徴収される。オンショアのヘッジファンド運用資産が10億ドル(約1100億円)をはるかに下回り続け、運用担当者が創造性を働かせざるを得ないのにはこうした背景がある。

  インドに20年ほど住んでいるアンドルー・ホランド氏は国内でも早期に始まったヘッジファンドの1つを手掛けるが、「この税金では株式相場と競い合うことはできない」と言う。アベンダス・キャピタルで約80億ルピー(約140億円)の運用を手掛ける同氏はムンバイでのインタビューで、税負担が「大きな不利益だ」と指摘した。

  インドでのヘッジファンドの始まりは比較的遅い。当局がこうした投資を初めて認めたのは2012年。シンガポールや香港といったアジアの金融センターでは世界標準に近い規制でヘッジファンドが広がったが、インドはより厳しいスタンスを取っている。

  ホランド氏によれば、インドの税務・金融当局はヘッジファンドを依然として「長期で投資するものではない」と見なしている。ヘッジファンドは「実際に市場に流動性を供給している。投資であり、単なる投機ではない」と同氏は話す。

   財務省のD・S・マリク報道官はこの件にはコメントしないと述べた。直接税中央委員会(CBDT)のミナクシ・ゴスワミ報道官に電話したが応答はなかった。

原題:Hedge Fund Head Can’t Compete With Stocks in Tough Indian Market(抜粋)

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