28日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  タカタ(7312):前日比68%安の35円。エアバッグ大規模リコールで経営難に陥っていた同社は26日に民事再生手続き開始を申請、東京地裁に受理された。同社株は7月27日付で上場廃止が決定している。26日は売買が終日停止となり、27日は先週末比50円(31%)安の110円ストップ安を付けていた。

  金融株:みずほフィナンシャルグループ(8411)が3%高の204円、三井住友トラスト・ホールディングス(8309)は2.7%高の3928円、T&Dホールディングス(8795)は1.3%高の1661円など。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の発言受けドイツ国債が下げたことを材料に27日の米国債相場は下落。10年債利回りは2.21%と前日比7ベーシスポイント上昇した。岡三証券投資戦略部の小川佳紀シニアストラテジストは、米長期金利上昇が好感されており、割高なテクノロジー株が売られて割安な金融株などが買い戻される動きが続いていると述べた。

  パソナグループ(2168):5.8%安の1033円。2017年5月期純損益は1億3000万円の赤字になったようだと27日に発表した。従来計画は5億円の黒字だった。固定資産の減損損失計上に加え一部子会社の赤字幅が改善せずに税負担が増加した。

  三越伊勢丹ホールディングス(3099):2%安の1094円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「売り」に、目標株価を920円から900円に引き下げた。関西と違いインバウンドの取り込み余地が小さい同社は百貨店内で売り上げが相対的に弱含みと指摘。今秋に人員削減を中心とした構造改革が期待されるものの、利益押し上げは限定的と分析した。

  鉄鋼株:新日鉄住金(5401)は2.5%高の2479円、JFEホールディングス(5411)は2.1%高の1871円、神戸製鋼所(5406)は2.7%高など。モルガン・スタンレーMUFG証券は、足下の鉄鋼主原料市況の底打ちは、エントリーサインだと分析した。堅調な鋼材需給を背景としたメタルスプレッドの回復、中国の鋼材輸出圧力の低下確認などを支援材料に、第1四半期決算公表にかけての1カ月は高炉業績のコンセンサスの再構築局面とみる。

  豊田自動織機(6201):2.4%高の5900円。東海東京調査センターは、M&Aによる積極的な事業構造の変革や既存事業の安定性が評価されているとし、投資判断「アウトパフォーム」を継続した。目標株価は6700円。世界トップのフォークリフトやトヨタ自動車以外への拡販が進むカーエアコン用コンプレッサーなど独自の成長が加速すると予想。18年3月期は既存の主要事業がいずれも堅調で会社計画を上回る可能性があるとの見方を示した。

  トランザクション(7818):10%高の1288円。子会社のトレードワークスが手掛ける電子タバコのセレクトショップ3店舗で、JTの「プルーム・テック」を7月10日から取り扱い始めると28日正午に発表した。

  ライトオン(7445):2.6%安の981円。27日に発表した16年9月-17年5月期営業損益は6億3500万円の赤字だった。前年同期は45億2900万円の黒字。売り場の鮮度回復や集客の改善が進まなかったことから売上高が7%超減った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は売上高・粗利率ともに落ち込んでいると指摘、一段の在庫内容の入れ替えが重要とみる。

  新電元工業(6844):6%高の603円。東海東京調査センターは目標株価を500円から600円に引き上げた。萩原幸一朗シニアアナリストは、会社側の18年3月期業績計画は為替前提が相当コンサバな上、減価償却費や研究開発費も手厚く利益の上振れは可能と分析。会社側が32億円と計画している18年3月期営業利益予想を50億円と算出した。

  タマホーム(1419):2.8%高の631円。17年5月期営業利益は39億100万円と、従来計画から22%上振れたもよう。主力事業のリフォーム事業で売り上げと売上総利益が想定よりも上回ったうえ、販管費が縮小した。

  ハイデイ日高(7611):5.2%高の2746円。3-5月期営業利益は前年同期比14%増の14億4200万円と27日に発表した。酒類好調などで売り上げが伸びたほか、販管費率も低下した。エース経済研究所の澤田遼太郎アナリストは、会社側が計画する通期営業増益率3%を上回る利益の伸びだったことが好感されているようだと電話取材で指摘した。

  ヒマラヤ(7514):7.9%高の899円。27日発表した16年9月-17年5月期営業利益は前年同期比82%高の6億6400万円だった。スキー・スノーボード用品やアウトドア用品が好調だったほか、販管費抑制が奏功した。

  バイオ関連:DNAチップ研究所(2397)が16%高の720円、プレシジョン・システム・サイエンス(7707)が15%高の763円といずれもストップ高。トランスジェニック(2342)は8.3%高の824円。厚生労働省は27日、がんゲノム医療の実用化に向けた工程表を公表し、がんに関連した遺伝子を複数同時に測定する遺伝子パネル検査を保険診療とする方針を盛り込んだ。いちよし経済研究所の山崎清一アナリストは、遺伝子検査の増加で一部企業がプラスの影響を受けるとの思惑で買われているようだと述べた。

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