原油価格は高利回り債市場全体に大損害をもたらし始める可能性のある水準まで1バレル当たり10ドル未満に迫った。

  オレグ・メレンティエフ氏らドイツ銀行のストラテジストによると、原油価格が1バレル=35ドルを下回れば、高利回りエネルギー企業の企業価値に対する債務比率は通常、55%を上回る。それによってリスクプレミアムが高まり、高利回り債市場全体に影響を及ぼす可能性があるという。

  ストラテジストらは調査リポートで「これほどの原油価格の軟調さは、エネルギーのバリュエーションに直接悪影響を及ぼすが、まだエネルギー債、あるいはより広範囲にわたる高利回り債市場で信用力低下の原因にはなっていない」と指摘。「こうした状況が変化し始める可能性のある転換点が迫っている」と述べた。

  昨年の商品価格下落で利回りが約4年ぶりの高水準に上昇したことを受け、ジャンク債投資家は最近の原油価格急落の影響波及の兆しを警戒している。先週はウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油価格が43ドルを下回り、エネルギー分野以外のジャンク級格付け企業少なくとも3社が債券発行や融資借り換えを取りやめる一方、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル・ハイイールド指数は14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、5.33%となった。

  ドイツ銀のストラテジストらはエネルギーセクターの投資判断を「アンダーウエート」とし、高利回りエネルギー債の利回りはさらに50-75bp上昇する可能性があるとみている。利回りは過去1カ月間に1%上昇している。

原題:Oil at $35 Is Tipping Point for High-Yield, Deutsche Says (1)(抜粋)

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