米ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)がエンジニアリング会社シカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン(CB&I)から約20億ドル(約2250億円)を回収する取り組みは、27日のデラウェア州最高裁の判断で大きくつまずいた。WHは、サウスカロライナ州とジョージア州の未完成の原子炉に関連するコスト超過について、CB&Iに負担を求めている。

  CB&Iは、原発プロジェクトに関連する負債を帳消しにする約束をWHがほごにしたとして提訴。デラウェア州最高裁はこの日、この訴えを退けた下級審の判断を破棄して差し戻す決定を下した。東芝傘下のWHは、米国で34年ぶりに承認された新しい原発の契約を受注したが、工事の遅延に伴うコストが大幅に膨らみ、3月に連邦破産法11条の適用を申請した。

  サスケハナ・ファイナンシャル・グループのアナリスト、トーマス・クラップス氏は27日の調査リポートで、今回の決定は「WHと係争中のCB&Iにとって大きな勝利だ」と指摘。これによって原発建設のコスト超過に対するCB&Iのエクスポージャーは1億ドル未満に制限されると見積もる。27日のニューヨーク株式市場でCB&Iの株価は一時41%急騰した。

  WHの広報担当サラ・カセラ氏は、裁判所の判断の内容を検討中だとコメントした。

  WHは、米電力会社のサザンとスキャナから原子炉建設を請け負っていたCB&I子会社のCB&Iストーン・アンド・ウェブスター(S&W)を2015年に買収。その際、米国と中国の契約を含むプロジェクトの運営や資産を引き継いだ。WHは、CB&Iの会計に結び付けられている条項を根拠に21億5000万ドルの支払いを同社に求めているが、デラウェア州最高裁は27日、この条項は「異常」だとし、下級裁判所が買収合意の解釈を誤ったと指摘した。

原題:Court Revives CB&I Bid to Dismiss Westinghouse $2 Billion Claim(抜粋)

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