27日の米株式相場は下落。前日に続いてハイテク株が売られた。

  サイバー攻撃が欧州から広がる中、シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)は急上昇。米上院の共和党指導部はヘルスケア法案の採決を7月4日の独立記念日に伴う休会後まで延期すると、この決定に詳しい関係者が明らかにした。

  チャールズ・シュワブのチーフグローバル投資ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ氏は「企業の海外利益課税案を含む税制改革の取り組みが立ち往生していると、市場参加者はみなしているようだ」と指摘した。

  S&P500種株価指数は前日比0.8%安の2419.38で終了。6週間ぶりの大幅安となった。ダウ工業株30種平均は98.89ドル(0.5%)下げて21310.66ドルで終えた。ナスダック総合指数は1.6%下げた。

  ナスダック100指数は1.8%下落し、5月19日以来の低水準。年初からの上昇率が高い銘柄が引き続き売られた。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が一部の資産価格は「高く」なったとの認識を示すと、下げが加速した。一方、金融株は高い。

  国際通貨基金(IMF)は米経済年次審査報告を発表し、米経済予測を引き下げた。政策の不透明感が一因。

  イエレンFRB議長は、金融引き締めの計画に変更が生じたとの示唆は一切しなかったが、一部の資産価格は「高く」なったとの認識を示した。特に26日に発表された経済指標が弱く、成長の強さに対して懸念が強まったことから、米金融当局が利上げ見通しを描く上で見解が楽観的過ぎるのではないかとの声が一部で出ている。

  エバーコアISIのポートフォリオ戦略責任者、デニス・ディバッシャー氏は「銀行システムは強くなり、経済成長は比較的堅調で、われわれが生きている間に危機は起きないとイエレン議長は自信を示した。インフレ指標が軟化しているものの、利上げ継続のシグナルを示したと言える。市場の懸念はそこにある」と指摘した。

原題:Tech Selloff Resumes, Treasuries Fall With Dollar: Markets Wrap(抜粋)
U.S. Stocks, Bonds Decline as Trump Agenda Stalls: Markets Wrap(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE