イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は27日、金融引き締めの計画に変更が生じたとの示唆は一切しなかったが、一部の資産価格は「幾分高く」なったとの認識を示した。

  イエレン議長はロンドンで、「金利を非常にゆっくりと引き上げるのが目標達成で適切になるとの考えは、これまでに極めて明確にしている」と述べた。

  6月14日の利上げ以降初めての公な発言で、イエレン議長は資産価格について、一部の指標では「高くみえるが、確信はない」とコメント。「資産のバリュエーションは株価収益率(PER)といった一部の伝統的尺度を使えば幾分高いが、適切なバリュエーションについて私は論評するつもりはない。こうした比率は長期金利に左右されるはずだ」と指摘した。

  投資家の間では、当局の経済見通しの変化で利上げや連邦準備制度の4兆5000億ドル(約505兆円)のバランスシート縮小開始の時期が遅れる兆候がないか関心が集まっている。イエレン議長は当局のバランスシート計画は金融市場に「十分に理解されている」と述べた。

  イエレン議長はまた、インフレ期待低下の可能性が一部エコノミストの間で懸念されている点について、「インフレ期待が低下しているように見受けられれば心配だ。実際にそうなら低インフレの傾向が強まり、根付く恐れがあるためだ。そうした状況を回避したいのは確かだ」と述べた。ただ、インフレ期待のさまざまな指標が相反するシグナルを送っていることから、「一貫性は見られない」と付け加えた。

原題:Yellen Keeps Rate Hikes on Track Amid ‘Rich’ Asset Prices (1)(抜粋)

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