「ミラートレード」という手法を使って規制を逃れ、ロシアから国外への資金移転を助けた銀行はドイツ銀行だけでなかった。ロシア中央銀行が明らかにした。同手法を用いた他の銀行の具体名は示さなかった。

  ロシア中銀はブルームバーグ宛ての文書で、2014年-16年におよそ7500億ルーブル(この期間の平均為替レートで135億ドル=現在のレートで約1兆5100億円)がミラートレードを利用して移転されたことが判明したと説明。ただ、銀行別の資金移転額は明らかにしなかった。ドイツ銀の内部調査で、11-15年に同行のモスクワ支店から約100億ドルが移転されたことが分かっている。

  ロシア中銀とドイツ銀がそれぞれ公表した数字を比較検討すると、ミラートレードを最も利用していたのはドイツ銀とみられる。しかし、ロシア中銀が今回、他の銀行も関与していたと明らかにしたことにより、同国でこの違法な手法が広く利用されていた実態が浮き彫りになった。

  ドイツ銀は今年、マネーロンダリング(資金洗浄)に関する内部統制の不備に対する処分として、英当局とニューヨーク州金融サービス 局(DFS)への総額6億3000万ドルの支払いに応じている。米司法省の捜査は続いている。

原題:Deutsche Bank Wasn’t Only ‘Mirror’ Trader: Russian Central Bank(抜粋)

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