ダイヤモンド原石供給元で世界最大手の英デビアスグループの日本でのダイヤの昨年の売上高は前年比8%の伸びとなった。ブルームバーグテレビジョンのインタビューで27日明らかにした。日本は経済回復の実感が薄いといわれるが、世界的に見てもダイヤ販売は高成長が続いているという。

  同グループによると、日本人は昨年ダイヤの購入に60億ドル(約6700億円)を使い、世界で米国と中国に次ぐ第3位の市場だ。円安の影響で2006年から13年にかけて国内でダイヤの価格は平均で23%上昇したにも関わらず、需要が堅調だという。日本の8%の伸びは世界最大。米国は4%だった。

  また同社によれば、購入目的としては婚約や結婚用の指輪はわずか23%で、残りの約8割は女性自身が自分やプレゼント用に購入している。特に購買が伸びている55歳以上女性は、購入目的の68%が自分用だという。年齢を重ねた女性が自らに費やす行動がダイヤの売れ行きの良さを支えている。

  デビアスグループでブランドジュエリー事業を展開するフォーエバーマーク最高経営責任者(CEO)のスティーブン・ルシア氏は、「日本での販売価格は良い水準を保っている」と取材で指摘。課題となっている30歳以下の若い顧客獲得のため、27日から10万円台の商品を日本に投入したことを明らかにした。現在は安い商品で30万円近くからだという。

  日銀が物価2%目標の達成時期を「17年度中」から「18年度ごろ」に先送りし、消費者の間で価格志向が強まる中でもダイヤの人気は根強いようだ。デジタルマーケティングを行うオプトホールディングが昨年10月に発表したブランド消費の価値観に関する調査によると、調査対象の61%はブランド消費によって「リッチなライフスタイルを送りたい」傾向があり、ジュエリーで「ティファニー」や「カルティエ」などのブランドが選ばれているという。

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