欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが対円で上昇幅広げる、米指標直後の軟調を克服

  26日のニューヨーク外国為替市場でドルは円に対し上昇。朝方発表された米経済指標が予想に届かなかった後に伸び悩んだが、方向を転じ、終盤にかけて上昇幅を広げた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前週末比0.5%上げて1ドル=111円86銭。午後の取引ではストップロスのドル買い注文が発動し、一時は約1カ月ぶり高値となる111円90銭台に乗せた。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1182ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上げた。全体の商いはやや控え目だった。

  5月の米耐久財受注は前月比1.1%減と予想以上の減少となり、同月のシカゴ連銀全米活動指数は予想外のマイナスだった。これを受けてドル指数は米国債利回りと共に下げ、0.2%安となる場面があった。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は、トランプ米大統領の政策期待に基づくリフレーショントレードが活況だった1月上旬の水準から、これまでに6%余り下げた。大型の財政刺激策が速やかに導入されるとの期待が低下するにつれ、ドルも下降線をたどっている。

  午後にはドルが円に対し、5月中旬以来の高値となる111円95銭まで買い進まれた。112円近辺にはさらなる売り玉やストップ注文が控えているとみられるほか、5月24日高値の112円13銭がテクニカルな抵抗水準となっている。ドルは今週、リアルマネー勢による月末特有のポジション調整でやや売られる可能性がある。
原題:Dollar Surges Against Yen, Reverses Drop Seen After Soft Data(抜粋)

◎米国株:ほぼ変わらず、テクノロジー銘柄は安い-統計で成長懸念

  226日の米国株はほぼ変わらず。公益事業株など金利の変動に敏感な銘柄が上昇した一方で、テクノロジー株やエネルギー株は下落した。米耐久財受注が市場予想を上回る落ち込みとなり、米経済成長のペースを懸念する見方が広がった。

  S&P500種株価指数は前営業日比ほぼ変わらずの2439.07 。ダウ工業株30種平均は14.79ドル(0.1%)上げて21409.55ドル。ナスダック総合指数は0.3%下げた。

  S&P500種の業種別11指数のうち公益事業は0.8%高と、最も値上がりした。構成する銘柄はいずれも上昇した。一方、テクノロジー銘柄は0.3%安。コルボやスカイワークス・ソリューションズ、アプライド・マテリアルズが売られた。

  金融株は0.5%高。構成銘柄のうち4銘柄を除き全株式が上昇した。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は9.9に低下した。

  トランプ米大統領が発令し執行が差し止められている入国禁止令について、米最高裁判所は26日、その大部分の近日執行を認めるとともに、今秋に口頭弁論を開く意向を明らかにした。
  
  米商務省の発表によると、5月の米耐久財受注では、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)項目が0.2%減と市場の0.4%増加予想に反してマイナスとなった。第2四半期(4-6月)の経済成長の足を引っ張る可能性が示唆された。

  今週はイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長のほかドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁やイングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁、日本銀行の黒田東彦総裁など主要国中央銀行の首脳が相次いで発言する予定で、市場参加者の注目を集めている。
原題:U.S. Stocks Edge Higher, Treasuries Gain on Data: Markets Wrap(抜粋)
MARKET WRAP: U.S. Stocks Little Changed as Tech Lags S&P 500(抜粋)

◎米国債:小幅高、耐久財受注が予想以上に減少-景気先行きを懸念

  26日の米国債相場は小幅高。耐久財受注額が予想よりも減少し、景気拡大ペースを巡る懸念が強まった。

  5月の耐久財受注は前月比1.1%減と、市場予想の0.6%減より大きく減少した。財務省が実施した2年債入札(発行額260億ドル)の結果によると、最高落札利回りは1.348%と、2008年10月以来の高水準。投資家の需要を測る応札倍率は3.03倍と、前回の2.90倍から上昇。15年11月(3.15倍)以来の高水準となった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下の約2.14%。

  世界的に利回りを求める動きが続き、長期債主導で上昇。終盤も利回り曲線のフラット化が続き、5年債と30年債の利回り差は年初来で最小となった。

  ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、米金融当局のバランスシート縮小計画に対する市場の穏やかな反応は「バランスシート正常化の道筋に関する市場予想の秩序立った調整に、当局のコミュニケーションが総じて有効であったことを示唆する」と述べた。スイス・バーゼルで開催された国際決済銀行(BIS)年次総会での25日の発言が26日ウェブサイトで公開された。
原題:U.S. Treasury Two-Year Note Yields Rise to 1.348% at Auction(抜粋)
U.S. Stocks Edge Higher, Treasuries Gain on Data: Markets Wrap(抜粋)
U.S. May Durable Goods Orders Fall 1.1%; Est. Down 0.6%(抜粋)
Treasury Long-end Leads Gains as Curve Resumes Flattening Bias(抜粋)
Dudley Says Easier Financial Conditions Support Fed Tightening(抜粋)

◎NY金:急反落、出来高が1分間に急増-誤発注か

  26日のニューヨーク金先物相場は反落。同先物の出来高が一気に増加した後、ロンドン時間午前9時に金は急落した。「ファットフィンガー(誤発注)」が恐らく原因だったとトレーダーらは話した。出来高はわずか1分間に180万オンスに膨らんだ。これは昨年の米大統領選でのトランプ氏勝利や英国の欧州連合(EU)離脱が決まったときですら達しなかった水準だ。

  マレックス・スペクトロン・グループの貴金属トレーディング責任者、デービッド・ゴベット氏(ロンドン在勤)は出来高の急増について、「間違ったボタンを押した不幸な人物を除けば、誰にも見当がつかない」と指摘。薄商いと自動取引で、こうした動きが増幅された可能性があると述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は前週末比で一時1.6%安の1オンス=1236.50ドルと、中心限月としては5月17日以来の安値をつけた。先物8月限は0.8%下落の1オンス=1246.40ドルと、100日移動平均線を下回って終了した。

  銀先物も下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナも値下がり、パラジウムは上昇した。
原題:Gold Plunges as 1.8 Million Ounces Traded in a New York Minute(抜粋)

◎NY原油:続伸、5週間の軟調経て「底打ち感」指摘する声も

  26日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。ヘッジファンドなどによる売り浴びせをきっかけに、先週までは週間ベースで5週連続安となっていた。

  ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「この長い下落局面を経て、底を打ったようだ」と話す。「新たな材料が出てこない限り、相場が横ばいもしくは小幅高で推移するのは理にかなう」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前営業日比37セント(0.86%)高い1バレル=43.38ドルで終了。一時は64セント上昇する場面もあった。ロンドンICEの北海ブレント8月限は29セント上昇の45.83ドル。
原題:Oil Steadies After Fund Exit Triggers Fifth Weekly Decline(抜粋)

◎欧州株:上昇、イタリアの銀行株に買い-ネスレは上場来高値

  26日の欧州株式は上昇。イタリアの銀行とスイスの食品会社ネスレへの買いが全体を押し上げた。

  指標のストックス欧州600指数は前週末比0.4%高の389.05で終了。先週は週間ベースで3週続落し、英国の欧州連合(EU)離脱選択以降で最長の下げ局面となっていた。この日はストックス600指数が一時0.9%高まで上昇したが、鉱山株が午後に下げに転じ、上げ幅を縮小した。

  イタリアのインテーザ・サンパオロは3.5%上昇。ベネト州を基盤とする銀行2行の破綻処理の一環として、インテーザは政府の支援を得て2行の優良資産をわずか1ユーロで買収することに合意した。同国金融セクターのシステミックリスクが低減したとの見方から、ウニクレディトやバンコBPM、BPERバンカも買われた。

  欧州の上場企業の中で時価総額首位のネスレは4.3%上げ、上場来高値をつけた。35億ドル(約3900億円)相当の同社株を保有するアクティビスト(物言う株主)、ダニエル・ローブ氏率いるヘッジファンドのサード・ポイントはネスレに対し、ロレアル株売却や自社株買い用のレバレッジ増加、利益率目標の正式採用を提案した。ロレアル株は3.9%値上がりした。

  イタリアのFTSE・MBI指数は0.8%上昇と、西欧の主要株価指数の中で上げが目立った。
原題:Europe Stocks Rise as Intesa Leads Italian Bank Gains, Nestle Up(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債ほぼ変わらず-イタリア債は上昇、銀行救済で

  26日の欧州債市場ではドイツ国債がほぼ変わらず。取引増加で先週の高値水準にある上値抵抗線を一時突破したが、ドイツ企業の社債発行価格決定後に上げを消した。

  ドイツ国債は寄り付きから長期債を中心とした買いで利回り曲線のブル・フラット化が進んだ。だが、ダイムラーの社債発行価格が決まる時間にかけ、国債が下げて利回り曲線は再びスティープ化に向かった。同社は12年債で15億ユーロ、20年債で13億ユーロ調達する。

  イタリアでは銀行救済を手掛かりに国債が他の資産とともに上昇し、10年債利回りは2bp低下。スペインは新たな10年債発行が発表されたものの、広く予想されていたこともあり反応は限定的だった。
原題:Bund Price Action Muted, BTPs Rally; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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