米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は26日、失業率の漸進的な低下に伴い、インフレ率が当局目標の2%に来年到達すると見込んでおり、緩やかなさらなる米利上げを支持すると表明した。

  同総裁はシドニー工科大学での講演テキストで、「金融政策の正常化に向けた緩やかな利上げは、より長期間持続可能なペースで経済成長を維持する助けとなる」と説明した。

  ウィリアムズ総裁のコメントは、過去数カ月間のインフレ鈍化にどう対応すべきかに関する最近の議論で、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の見解を支持していることを示唆した。

  一部の政策当局者らはインフレ率が実際に上昇するという、より明確な兆候が認められるまで利上げを中断すべきだとしているが、イエレン議長はこのところの弱めの物価統計は大した問題ではないとして利上げ継続を示唆した。

  ウィリアムズ総裁は「幾つかの特殊な一過性要因がインフレ率を押し下げている」と分析。「しかし、これらの要因の一部が現在は弱まりつつあり、米経済は堅調なため、来年中にはインフレ率2%の目標に到達すると予想する」と説明した。

  これらの特殊要因には、携帯電話サービス料の急激な値下がりが含まれる。これらが影響し、当局がインフレ目標の基準とする個人消費支出(PCE)価格指数は4月に1.7%上昇まで鈍化した。3月の上昇率は1.9%、2月は2.1%だった。

  ウィリアムズ総裁は失業率の過度の低下を容認した場合のリスクも指摘。「極めて強い労働市場は、経済が安全な制限速度を超え、過熱するリスクを実際に伴う。最終的には景気拡大の持続可能性を損ないかねない」と分析した。

  5月の米失業率は4.3%と、ウィリアムズ総裁が長期的に持続可能とみる水準である4.75%を既に下回っており、この先、さらに低下すると同総裁は予測する。「国内にみられる力強い雇用の伸びを考慮すれば、失業率はさらに若干下がり、来年終わりまで4%を少し上回る水準にとどまると予想する」と述べた。

  ウィリアムズ総裁は、4.5兆ドル(約500兆円)のバランスシートの縮小を年内に開始するという当局の方針を再確認し、当局は「慎重にゆっくりと」始めるだろうと述べた。

原題:Fed’s Williams Sees Interest Rates Rising as Inflation Moves Up(抜粋)

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