債券市場では超長期債が下落。先週の原油安などを背景に進んだ利回り曲線のフラット(平たん)化の反動で、売り圧力が掛かったとみられている。

  26日の現物債市場で新発20年物の161回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値0.56%から0.5ベーシスポイント(bp)上昇して0.565%で推移。新発30年物55回債利回りは一時2bp高い0.815%と、20日以来の水準まで売られた。新発40年物の10回債利回りは1.5bp高い0.985%と、19日以来の高水準を付けた。長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは横ばいの0.05%で推移している。

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、「先週の日本銀行による長期国債買い入れオペ以降、超長期を崩す動きがみられる」と指摘。「これまで超長期債を買って中期や先物を売るというポジションが積み上げられてきたが、超長期の利益確定売りが続いている」と言う。「米国がほぼ8月まで動きなしという見方が大勢の中で円金利も横ばいとなれば、7月初めのエントリーであせってポジションを積み増す動きも見込みにくい」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末比3銭高の150円49銭で取引を開始。一時150円52銭まで上昇した後は150円47銭まで上げ幅を縮小する場面もみられた。結局は、150円49銭で引けた。

日銀オペは無難通過

  日銀がこの日に実施した長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「1年以下」の応札倍率は5.04倍だった。前回は5.3倍。「5年超10年以下」の倍率は3.8倍、前回は3.78倍だった。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧ください。

  野村証の中島氏は、「5-10年は倍率が前回とほぼ変わらずで普通の結果だった」と指摘。その上で、「今週は1年超5年以下のオペに注目。今月はあすの2年債入札を控えて1-5年の需給が改善しなかったが、入札を通過すれば戻してもいい」とみる。

2年債入札

  財務省は27日に2年利付国債の価格競争入札を実施する。発行予定額は前回と同じ2兆2000億円程度。表面利率は引き続き0.1%となる見込み。

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、2年債入札について「中短期ゾーンが相場のドライバーとも言え、いつもより注目される」と指摘。「すでに調整が入っており、入札を終えれば安心感が広がろう」とみる。

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