東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=111円台前半で推移。手掛かり材料に乏しい中、原油相場下落への不安が根強く上値は重かった。

  23日午後4時14分現在のドル・円相場は前日比横ばいの111円33銭。仲値公表が集中する午前10時前後にかけて111円43銭まで強含んだ後は伸び悩み、午後には111円22銭まで弱含んだ。

  NBCフィナンシャルマーケッツアジアのデービッド・ルーディレクター(香港在勤)は、ドル・円は三角もちあい形成でエネルギーをためており、「何らかのきっかけでどちらかに抜けそう」と指摘。原油相場や北朝鮮情勢、英国の欧州連合(EU)離脱交渉にかかわる話題など「細かい材料が意識されそう」だとし、もちあいを抜ける場合は「下方向かもしれない」と話した。

  世界的な供給過剰への懸念から原油相場は今週、直近高値からの下落率が20%を超えて弱気相場に入った。22日のニューヨーク原油先物は反発したものの、1バレル=42.74ドルと2日連続で43ドルを下回って取引を終えた。23日の時間外取引でも43ドル手前で伸び悩んでいる。

  三菱東京UFJ銀行金融市場部為替グループの野本尚宏調査役は、原油相場は今のところ42ドルでサポートされているが、「まだクライマックス感はないようにみえる」と話した。来週も原油価格が注目で、仮に40ドル割れとなればエネルギー主導で株が売られる局面もあり、「米金利低下やリスクオフでドル・円も下値リスクが出る」とみている。

  来週は27日にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演、30日に5月の米個人消費支出(PCE)の発表が予定されている。野村証券の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストはリポートで、イエレン議長講演は14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見内容以上の材料が提供される可能性が低いと予想。ただ、インフレ、賃金について楽観的な見方が強調されれば、多少の金利上昇、ドル高の反応もあり得るとした。

  ユーロ・ドル相場はじり高。1ユーロ=1.1145ドルから徐々に値を切り上げ、一時1.1180ドルを付けている。

  23日の東京株式相場は小幅反発。日経平均株価は0.1%高で取引を終えた。米10年債利回りは時間外取引でほぼ変わらずの2.15%程度。 

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