22日の米国債相場は上昇。長期債への需要が根強く、朝方にかけて見られたイールドカーブのスティープニングにつながる取引は後退した。30年物インフレ連動債(TIPS)入札が好調だったことを受けて、フラットニングのポジションが活発になり、利回り差は急速に縮小した。

  ニューヨーク時間午後5時前現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.15%。30年債は同1bp低下の2.71%。5年物と30年物の利回り差は95.5bp。一時は97.1bpに拡大していた。

  トレーダーによると、30年物TIPS入札の前後にはリアルマネー勢が長期債に買いを入れた。30年物TIPS入札(銘柄統合、発行額50億ドル)の結果によると、最高落札利回りは0.88%。前回入札(2月16日)は0.923%だった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.83倍と、前回の2.25倍から上昇した。

  今週に入り、ヘッジファンドなど大口の投機筋はイールドカーブのフラットニングを見込んだポジションを積み続け、これまでところこの戦略は奏功している。

  リセッションの先触れだと信じられてきた債券市場のイールドカーブ逆転(長短金利の逆転)について、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のグループ最高投資責任者のダン・アイバンシン氏は、中央銀行が前代未聞の介入をする今の世界ではそうではないかもしれないと言う。

  「世界の市場で流動性が過剰なので投資家が利回りを求めているだけかもしれない。米国債のイールドカーブは実は、リセッションの先触れというより米国外の金融政策の結果でしかないのかもしれない」とアイバシン氏が電話インタビューで述べた。
原題:U.S. Stocks End Mixed, Bonds Gain as Oil Advances: Markets Wrap(抜粋)
U.S. 30-Year TIPS Bond Yield 0.88% at Auction (Table)(抜粋)
Pimco’s Ivascyn Says Next Inverted Yield Curve May Be Different

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