米上院共和党指導部は22日、党内の穏健派と保守派の双方を取り込むことを狙った医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案を公表したが、4人の党保守派の上院議員が直ちに反対を表明した。

  ポール議員(ケンタッキー)は同日、クルーズ議員(テキサス)とジョンソン議員(ウィスコンシン)、リー議員(ユタ)と共にグループとして行動し、同法案の修正を求めて交渉する考えを表明した。民主党が全員一致で反対していることから、共和党議員の造反が2人より多くなれば、上院通過は危うくなる。

  「討議草案」として提示された同法案には、「保険取引所」を安定化させるために4年間で500億ドル(約5兆5600億円)の予算が盛り込まれ、保険会社を引き留める方法として、過去に共和党が批判した仕組みに依存する内容となっている。

  富裕層や医薬品メーカー、保険会社の税負担を軽減する措置が盛り込まれるなど、下院で先月可決された法案との類似点も多い。上院案ではメディケイド(低所得者向け医療保険制度)対象の縮小を下院案よりも緩やかにしているが、いずれの案も同制度の下での無制限の支給を打ち切る。

  上院案では市場安定化資金として今後2年間で年150億ドル、2020年と21年にはそれぞれ100億ドルを充てる。この資金はコスト負担補助金とは別に充当される。コスト負担補助金は19年まで延長される。

来週採決も

  共和党のマコネル上院院内総務(ケンタッキー)は、上院本会議での法案採決を来週実施したい考えを示している。上院共和党ナンバー2のコーニン院内幹事(テキサス)は、党指導部が29日から修正条項の採決を行い、その翌日の午前に最終案の採決を行いたい考えだと述べた。

  しかし来週の採決実施は共和党指導部にとってリスクを伴う。ジョンソン議員は22日に記者団に対し、「賛成を決めるのに必要な情報をどうすれば1週間で得られるのか理解できない」と語った。

  トランプ大統領は22日、上院共和党案は思いやりのある「素晴らしいものになるだろう」とホワイトハウスでコメントした。

  一方、オバマ前大統領はフェイスブックで、同案は「ヘルスケア法案ではない。中間層と貧困家庭から最も裕福な層への巨額の富の移転だ」と批判。小幅修正だけでは、共和党案の「中核にある根本的な低劣さは変えられない」と述べた。

原題:Four GOP Senators Spurn Health Plan Aimed at Unifying Party (1)(抜粋)

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