私がこれまで味わった中で料理とワインの最悪な組み合わせは、砂糖シロップでコーティングされたクリスピー・クリーム・ドーナツと「1975年シャトー・ディケム」だ。

  どちらも別々に食べればおいしいのだが、問題はドーナツがワインよりずっと甘いということだった。あの絶品と名高いボルドーワインがとんでもなく酸っぱく感じられた。

  こうした誰もが犯す間違いに興味を持った私は、ソムリエ6人に最もよくある失敗について聞いてみた。以下にソムリエが教えてくれた多くの人がやりがちだという6つの間違いをまとめた。

魚料理に必ず白ワインを合わせる

ガーリックやウィキョウなどで香り付けした魚料理には軽い赤がよく合う
ガーリックやウィキョウなどで香り付けした魚料理には軽い赤がよく合う
Photographer: Monty Rakusen/Cultura RF

  三つ星レストラン「ル・ベルナルダン」のチーフソムリエ、アルド・ソーム氏は、どんな魚料理にも白ワインを注文しなければならないと思い込んでいる顧客が依然存在すると指摘する。「その必要はない。赤でも大丈夫な時は多いが、ソース次第だ。最初にメニューを見て説明を読んでみるとよい」と述べた(または、ソムリエにアドバイスを求めよう)。

結婚式でシャンパンとケーキを一緒に出す

あなたの結婚式なら好きなお酒を飲んで酔ってしまおう
あなたの結婚式なら好きなお酒を飲んで酔ってしまおう
Photographer: fourseasons/E+

  結婚式で一緒に出されることが多いシャンパンとケーキは、実は相性の悪い組み合わせだとマスターソムリエのエバン・ゴールドスタイン氏は打ち明ける。「ワインの酸味がケーキの甘さとけんかする」と同氏は説明する。ケーキは甘いイタリアワインのモスカートやプロセッコと一緒に出し、シャンパンは食前酒として振る舞うのがおすすめだ。

妥協策としてロゼを選ぶ

妥協すべからず
妥協すべからず
Photographer: Sara Ricci / EyeEm/EyeEm

  マスターソムリエのローナン・セイバーン氏の「個人的な悩みの種」は、1人が魚料理、もう1人がステーキを注文した場合、ロゼワインを注文する顧客が多いことだ。「両方の料理に合うと思われているが、実際はどちらにも合わない」と同氏は話す。1人1人が適切な飲み物が注文できるように、グラス1杯ずつ注文できるメニューを利用しよう。

必ずチーズと一緒に赤ワインを飲む

勇気があれば試してみては?
勇気があれば試してみては?
Photographer: tab1962/iStockphoto

  ニューヨークのレストラン「ダニエル」のヘッドソムリエ、ラジ・バイジャ氏は、顧客がよくやる間違いはディナーの最後に赤ワインにチーズを合わせることだと話す。同氏によれば、ヤギ乳チーズの場合、シャンパンやシュナン・ブランの方が相性が良いという。

ワインと食べ物の「構造」を重視しない

こういう組み合わせも可

こういう組み合わせも可

Photographer: Bravo/NBCUniversal

  マスターソムリエのパスカリーヌ・ルペルティエ氏は、ワインと食べ物の組み合わせは非常に複雑な問題だと指摘する。人は食事に合うワインを選ぶ際に風味や香りを重視するが、これは間違いだという。それより重要なのは、料理の脂肪分や甘みおよび舌触りを、ワインの酸味やアルコール分、タンニン、甘みに合わせることだという。

1つの料理に完璧に合うワインは1本しかないと思い込む

世界のワインが揃っている。一本いかが?
世界のワインが揃っている。一本いかが?
Photographer: Halfdark/fStop

  フィオナ・ベケット氏は、ワインと食事の組み合わせサイト「matchingfoodandwine.com.」の立案者だ。同氏は、人はそれぞれ好みが異なるのに、揺るぎない理想的な組み合わせがあると考えがちだと指摘する。同氏によれば、ワインを選択する時、料理の素材ではなく調理法を出発点にすべきだという。

原題:The Six Mistakes You Are Making When Pairing Food With Wine(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE