米国では例年、夏季の休暇シーズンが始まるこの時期にガソリン需要が増加する。しかし、今年は増えていない。必要な証明書類を持たない移民が車の運転を手控えていることがその一因かもしれない。

  ガソリン需要鈍化の一因は小売価格の上昇である可能性もあるが、バークレイズ・キャピタルは、他の理由として移民の取り締まりを挙げている。トランプ大統領が就任した1月以降、政府が地方の警察当局による日々の交通取り締まりを通じてこうした証明書類を持たない移民を見つけ、国外退去処分とするケースが増えている。移民たちの運転習慣を追跡したデータはないが、取り締りを回避するために自動車を利用しない移民もいるという。

  バークレイズのアナリスト、ポール・チェン氏は電子メールで「移民政策は、証明書類を持たない移民たちをひどくおびえさせている」と指摘。こうした移民の大半が居住する西海岸では、この理由だけでガソリン需要が後退した可能性があり、1-4月に最大0.8%減少したとの推計を同行は5月に発表している。

  米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、4週間の平均に基づけば、米国のガソリン需要は6月前半に減少した。オイル・プライス・インフォメーション・サービスのデータによると、1-5月にはガソリンの小売り販売量は1.6%減少。前年同期には0.5%増加していた。

原題:Fuel Demand Slump May Have Link to U.S. Immigrant Crackdown (3)(抜粋)

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