ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は22日、オフィシャル・キャッシュレートを過去最低の1.75%に据え置くとともに、早期に利上げを実施しない意向を示唆した。NZドルはウィーラー総裁が声明で最近の相場高に不満を示さなかったことに反応し、上昇した。

  ウィーラー総裁は声明で、「金融政策は相当の期間緩和的だろう」と指摘。「多くの不確実性が残っており、政策を適切に調整する必要があるかもしれない」と述べた。

  同総裁は先月、インフレ率が目標レンジ1-3%の中間値に戻った後でも、中銀は2019年の遅い時期まで利上げを開始しない見込みだとあらためて表明し、エコノミストを驚かせた。四半期成長率が2期連続で市場予想を下回る中、直近の経済指標でも、インフレ率は再び鈍化するというウィーラー総裁の見解は変わらない見通しだ。

  ウエストパック銀行のNZ担当チーフエコノミスト代行、マイケル・ゴードン氏(オークランド在勤)は「政策金利は17年と18年を通じて据え置かれるとわれわれは引き続きみている」とした上で、「NZ中銀は活発な国内経済活動を維持し、基調インフレ圧力を2%前後の水準に引き上げるため政策金利を低水準に保つ必要がある」と説明した。

  NZドルはウィーラー総裁の声明を受けて上昇。一時、0.5米セント上昇した後、上げ幅を縮小した。ウェリントン時間午前10時25分(日本時間午前7時25分)現在、1NZドル=0.7238米ドル。声明発表前は0.7218米ドルだった。

  ブルームバーグがまとめたエコノミスト15人の調査では全員が金利据え置きを予想していた。今後の見通しについても、全員が年内は据え置かれるとみており、5人が来年の早い時期の利上げを見込んでいる。今週のスワップ取引データによれば、来年6月末までの利上げ確率は約80%。

原題:RBNZ Holds Rates at Record Low, Shrugs at Currency’s Gain (2)(抜粋)

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