欧州中央銀行(ECB)は世界経済へのリスクは依然として下方向だとし、その主要な要因としてトランプ米政権を挙げた。

  ECBは経済報告の一部を21日に公表。中国の短期的な見通しや新興市場経済の底堅さについてなど世界の成長見通しを巡る懸念の一部は後退したものの、新たなものが浮上したと指摘した。

  報告では「米大統領選挙以降、相対的に内向きな政策を求める圧力が強まった」とし、「特に、財政や通商に関する米新政権の政策意図には多大な不透明性がある。中でも通商政策は世界経済に大きな悪影響を及ぼす可能性をはらんでいる」と分析した。

  英国の欧州連合(EU)離脱決定については、影響は当初想定されたよりも穏やかだったものの、中期的には交渉結果を巡るリスクが残っていると指摘した。

  米金融当局の「入念なコミュニケーション」と政策正常化への「非常に緩やかな」軌道が、世界の金融環境が無秩序に引き締まるリスクを抑えたと評価した。

原題:ECB Sees Trump Administration as Key Risk to Global Economy(抜粋)

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