タイの銀行が抱える不良債権は2017年末に向けピークに向かうと、格付け会社フィッチ・レーディングスが指摘した。今年のアジア市場で出遅れが目立つタイ株だが、こうした見方は投資家センチメントを回復させる可能性がある。

  同社の金融機関担当シニアディレクター、パーソン・シンハ氏(バンコク在勤)は19日のインタビューで、タイ経済は低迷しているものの、成長率は3%程度で比較的安定していると指摘。不良債権の増加ペースは向こう数カ月で鈍化し、年内もしくは年末直後にピークに達すると予想した。

  「景気サイクルに大きく左右される。過去数年間の成長は比較的弱かったが、同時に事業環境はファンダメンタル的にそれほど悪くなかったように見える。また銀行は引き受け基準を引き締めている」と同氏は述べた。

  タイ銀行(中央銀行)のデータによれば、商業銀行における不良債権は今年1-3月(第1四半期)に融資全体の2.94%を占めた。2011年以来の高水準で、勢いを欠く国内経済と高水準の家計債務に直面する市中銀行に課題を突き付けている。フィッチは今のところ、タイの銀行セクターに対する見通しを「ネガティブ(弱含み)」に維持するとパーソン氏は説明した。

原題:Thailand’s Worse-Than-China Bad-Loan Ratio Seen Nearing Peak(抜粋)

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