21日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  原油関連株:石油資源開発(1662)が前日比1.9%安の2249円、国際石油開発帝石(1605)が1.2%安の1038円、コスモエネルギーホールディングス(5021)が2.5%安の1670円など。20日のニューヨーク原油先物相場は前日比2.2%安の1バレル=43.23ドルと9カ月ぶりの安値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)主導の減産が続いているものの、世界的な供給過剰は解消されていないとの懸念が強まった。国際帝石についてはマッコーリー証券が20日に投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1050円から900円に引き下げた。

  電通(4324):1.6%安の5400円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日に投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、目標株価を7430円から5910円に引き下げた。同証想定以上の事業環境の悪化を踏まえ、2017年12月期から3期間は収益低迷が続くとの見方に変更。同期間の同証予想EBITDA年平均成長率予想を従来の7.3%からゼロ%に下方修正した。

  太陽誘電(6976)、村田製作所(6981):太陽誘電は3.1%高の1818円、村田製は2.8%高の1万6820円。台湾の国巨(ヤゲオ)が一部の積層セラミックコンデンサーの価格を第3四半期から15-30%引き上げる、と台湾の経済日報が業界関係者の話として報じた。東海東京調査センターの萩原幸一朗アナリストは、もともと需給が逼迫(ひっぱく)している中で、「値上げ報道は株価の刺激になっただろう」と電話取材で語った。村田製も太陽誘電もフル稼働状態、スマートフォン向けの好調が続いている上、産業機器向けの需給も引き締まっていると言う。

  セメント株:住友大阪セメント(5232)が4%高の525円、太平洋セメント(5233)が3%高の378円。東京都の小池百合子知事は20日、中央卸売市場を築地から豊洲に移転させた上で、築地を5年後をめどに再開発する方針を表明した。立花証券の大牧実慶アナリストは電話取材で、築地再開発ならセメント会社とってプラス材料とした上で、「タイミング的に市場で思惑が働いた可能性がある」と指摘。東京地区では生コン需要が好調、ゼネコンとの価格交渉で値上げが通る環境になりつつあることもあり、「プラスのニュースに反応しやすい」と語った。

  三菱マテリアル(5711):1.4%安の3115円。モルガン・スタンレーMUFG証券は20日に目標株価を3200円から2800円に引き下げた。柱であるセメント事業や加工事業(主に超硬工具)による収益拡大シナリオに足踏み感があると指摘。変革を目指す新中期経営戦略を公表したが、構造改革の進捗(しんちょく)が待たれる状況とし、投資判断は「アンダーウエート」を継続した。

  堀場製作所(6856):2.8%高の7250円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日に投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を5400円から8500円に引き上げた。17年12月期がピークとみていた半導体事業の売り上げモメンタムについて、中国企業による設備投資などが期待できることから、18年12月期以降も安定成長が継続するとの見方に変更。17年12月期営業利益予想を200億円から220億円(会社計画210億円)、来期を214億円から276億円、再来期を223億円から296億円に増額した。

  JCRファーマ(4552):3.9%高の2877円。みずほ証券は20日に目標株価を2520円から2890円に引き上げた。ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」、腎性貧血治療薬「エポエチンアルファ」、再生医療等製品「テムセルHS注」の主力3製品でいずれも順調な成長が示されていると指摘。18年3月期営業利益予想を27億100万円から30億5800万円(会社計画26億4000万円)、来期を30億7400万円から35億6100万円に増額した。

  CYBERDYNE(7779):7.8%高の1582円。医療用HALの市販承認申請書類を米食品医薬品局(FDA)に提出したと米国時間19日に発表した。野村証券は、同社のサイバニクス技術を用いたロボット治療が米国で普及するための重要なステップを踏んだと評価。中長期的な業績展望にポジティブな印象とし、投資判断「買い」を継続した。

  夢展望(3185):4.2%高の2101円。親会社のRIZAPグループ(2928)とグループ会社のECプラットフォームのプランニングなどで業務委託契約を締結する、と20日に発表。商品のほとんどを実店舗で販売する事業形態を採るグループ会社のEC化推進を加速しするため、夢展望が中心的役割を担う。

  オプテックスグループ(6914):3.9%高の3980円。17年1-6月期の営業利益見通しを16億円から前年同期比64%増の24億5000万円に上方修正した。スマートフォン関連向けを中心にファクトリーオートメ-ション(FA)などの国内販売が好調。同時に17年12月期営業利益計画も37億円から前期比39%増の42億円に引き上げ、年間配当予想は45円から50円に積み増した。

  ディーエムソリューションズ(6549):20日にジャスダック市場に新規上場し、上場2日目に付けた初値は公開価格2500円に対して2.8倍の7100円だった。同社はダイレクトメールや定期刊行物の発送代行、ウェブマーケティングなどインターネット広告事業を手掛ける。18年3月期の営業利益は前期比6.5%増の2億8000万円を見込む。終値は7000円。

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