トランプ政権で金融規制緩和を担当するチームの陣容がようやく固まってきた。ホワイトハウスは主要規制機関トップに共和党のベテラン議会補佐を起用した。

  トランプ米大統領は19日、11月で任期切れを迎えるマーティン・グルエンバーグ連邦預金保険公社(FDIC)総裁の後任として、ジェームズ・クリンガー氏を指名した。同氏の指名で、大部分の金融監督当局トップの顔触れが判明した。トランプ氏が選挙戦で提案した大銀行分割などの政策を追求せず規制巻き戻しに注力する公算が大きい人物が指名されたことは、ウォール街にとって安心材料だ。

  キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(KBW)のアナリスト、ブライアン・ガードナー氏は「トランプ政権が銀行規制機関のトップにポピュリスト(大衆迎合主義者)を指名するかもしれないと懸念していた投資家にはクリンガー氏の選定は、銀行規制に関する政権の見方がおおむね主流で従来型であることを示す新たな兆候だ」と19日付けの顧客向けリポートで分析した。

  トランプ政権は先に通貨監督庁(OCC)長官にジョゼフ・オッティング氏を指名した。同氏はワンウエストバンク在籍中に現財務長官のスティーブン・ムニューシン氏を補佐した経歴を持つ。また、米連邦準備制度理事会(FRB)で銀行監督を担当する副議長には、ブッシュ政権で財務次官を務めたランダル・クオールズ氏を起用する意向をホワイトハウスがここ数カ月にわたり示唆している。こうしたメンバーが上院で承認されれば、オバマ政権時代から金融監督機関トップに留任しているのはイエレンFRB議長だけとなる。イエレン議長は2018年2月に任期切れを迎える。

原題:Trump’s Banking Deregulation Team Takes Shape With FDIC Pick (1)(抜粋)

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