トランプ米大統領は19日、1年5カ月の間北朝鮮に拘束され、先週昏睡(こんすい)状態のまま釈放された米バージニア大学学生のオットー・ワームビア氏がこの日死去したことを受け、「野蛮な体制」の犠牲者だと北朝鮮を非難した。

  トランプ大統領はホワイトハウスでのハイテク業界首脳との集まりで、「両親の元に帰れたことがわずかな救いとなる」と語った。ワームビア氏はこの数時間前に亡くなっていた。

  この22歳の学生の死をきっかけに米国と北朝鮮の緊張が一段と高まる可能性がある。北朝鮮が進めている核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発計画を巡り、米朝間の緊張は続いている。

  ワームビア氏は観光目的で入国した北朝鮮で、政治スローガンが書かれた掲示物を盗もうとしたとして逮捕され、15年の労働教化刑を言い渡されていた。

  ティラーソン米国務長官は発表資料で、「われわれはワームビア氏の不当な服役について北朝鮮に責任を取らせ、違法に拘束されているほかの3人の米国人の釈放を求める」と述べた。

  先週、北朝鮮から釈放されたワームビア氏は昨年3月から意識不明状態が続いていたとされる。医師によれば、原因不明の「深刻な神経損傷」を受けていた。

  トランプ大統領はホワイトハウスでの発言後に声明を発表。「ワームビア氏の悲劇を受け、無実の人々の運命が法の支配や基本的人権を尊重しない体制に翻弄(ほんろう)されないようにするという私の政権の決意は強まった」とした上で、「米国はこの新たな犠牲者を悼むとともに、北朝鮮体制の野蛮さをあらためて非難する」と述べた。
  
原題:Trump Blames North Korea’s ‘Brutal Regime’ for Student’s Death(抜粋)

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