米著名投資家ウォーレン・バフェット氏との毎年恒例のチャリティー昼食会に参加する権利の競売で、今年は匿名の参加者が268万ドル(約3億円)で落札した。

  相手がバフェット氏とはいえ、1回の昼食会に果たしてこれほどの大枚をはたく価値があるのかと疑問に感じる向きは多いだろう。だが、ドイツ銀行はこのほどリポートで、この競売をエンターテインメントとしかみていない普通の庶民にとってさえ、昼食会参加が素晴らしい長期投資になり得るという見方を示し、その結論に至るかなり独創的な理論を展開した。

ウォーレン・バフェット氏
ウォーレン・バフェット氏
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

  まず9万2500ドルの蓄えがあり、年間でプラス7%を稼ぐ42歳の人を平均的な米国の労働者として想定。仮に65歳までそれ以上の稼ぎがなかったとしても、蓄えはインフレ調整後で28万4000ドルに膨らむはずだという。

  「しかしバフェット氏がデザートを食べながら、米保険・投資会社のバークシャー・ハサウェイが創業以来どうやって年間19%の投資利益を上げたかの秘密を打ち明けたとしたら、蓄えは380万ドルに膨れ上がる計算になる。従って、平均的な米国人はこの昼食に350万ドルを喜んで支払うべきだということだ」とリポートは指摘した。くしくも、昨年の競売で落札者が支払った額は過去最高に並ぶ345万6789ドル。

  つまり、「9万2500ドルの投資資金しかない人がそれほどまでの額を支払うべきだとすれば、(過去に落札して昼食会の権利を得た)ヘッジファンド業界の億万長者は誰一人、十分な対価を支払わなかった」と付け加えた。

  バフェット氏はこの競売の収益金をサンフランシスコの慈善団体グライドに寄付している。

原題:Is a $2.7 Million Lunch With Warren Buffett a Bargain?(抜粋)

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