ピエール・アンデュラン氏が率いる石油ヘッジファンドの1-5月の運用成績がマイナス17.3%となったことが、同ファンドの運用成績の概要を記した文書で明らかになった。世界で最も著名なエネルギー市場の強気派の1人が、5月の石油輸出国機構(OPEC)総会をきっかけに苦戦している。

ピエール・アンデュラン氏
ピエール・アンデュラン氏
at the International New York Times/Energy Intelligence Oil & Money Conference

  アンデュラン・キャピタル・マネジメント(ロンドン)の年初来の損失は、4月末に最後のロングポジションを売却したにもかかわらず拡大している。同ファンドの運用成績は4月末時点で既にマイナス15.4%となっていた。

  過去の相場変動を予測して名を成したアンデュラン氏は、今年に入って強気ポジションの削減を進めた。強気ポジションを手じまったにもかかわらず、同氏は原油市場のファンダメンタルズ(需給関係)について楽観的な見方を維持している。

  OPEC加盟国と非加盟の数カ国が原油減産期間を来年3月まで9カ月間延長することで合意したが、より大幅で長期にわたる減産を期待していた投資家は失望。原油価格は5月下旬に急落した。5月25日から6月1日までの間に北海ブレント原油価格は1バレル当たり3.65ドル(約7%)下げた。

  運用資産約13億ドル(約1450億円)のアンデュラン氏のファンドは手数料抜きで昨年プラス22%のリターンを達成し、商品に重点を置くヘッジファンドとしては最大規模のファンドの一つ。競合するファンドにはアステンベック・キャピタル・マネジメント(運用資産26億5000万ドル)やキュミュラス・ファンド(同19億ドル)、ブレナム・キャピタル・マネジメント(同15億ドル)などがある。アンデュラン・キャピタルの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Andurand’s Oil Hedge Fund Said to Slide 17 Percent Through May(抜粋)

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