英国の欧州連合(EU)離脱交渉が19日、正式に始まる。ハングパーラメント(中ぶらりん議会)の結果に終わった8日の総選挙や、イングランド銀行(英中央銀行)当局者の予想外のタカ派シフト、予想を下回る複数の経済統計にもかかわらず動意薄だったポンド相場を動かす起爆剤になるかもしれない。

  ポンドはこのままいけば今月は、対ユーロの取引レンジが2014年8月以来の狭さとなりそう。ロンドン時間16日午後3時40分時点で、月初からの取引レンジが2.141ペンス。だが、約1年前の英国民投票でのEU離脱選択を受けた離脱交渉の正式開始で、こうした展開は変わる可能性がある。

  英国のデービスEU離脱担当相とEU側交渉責任者のミシェル・バルニエ氏は交渉形式のほか、企業が新規則に再適応できるようにする移行期間を設けるべきかや、離脱が英在住のEU市民やEU在住の英国市民の権利にどのように影響するかを議論していく。

EUR-GBP Monthly Range
EUR-GBP Monthly Range

  SEBのシニアストラテジスト、リチャード・フォルケンホール氏が気にしているのは交渉の「雰囲気」で、特に離脱時に英国側に生じる支払い問題を決着に導けるかに注目している。「交渉が建設的な雰囲気になるか、その逆になるかが非常に重要だろう」とし、EUへの英支払いを巡って「解決に至ったり決着に近づいたりすれば、非常にプラスの兆候になると思う」と同氏は発言。逆に協議が「非友好的」となり、「強硬離脱リスクのプレミアムが上がり続ければ」、ポンドが1ユーロ=91ペンス前後に弱含むと予想している。

原題:Pound Traders Eye Brexit Talks to Shock It Out of Euro Doldrums(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE