米ゼネラル・モーターズ(GM)が現在販売している自動車で最も高額なのは「キャデラック」でも、「コルベット」でもない。1960年代に流行したマッスルカー「シボレー・カマロ」のドラッグレース仕様車だ。

ミシガン州の工場を訪れ、赤と黒のCOPOカマロを購入したミッチェルさん(右)
ミシガン州の工場を訪れ、赤と黒のCOPOカマロを購入したミッチェルさん(右)
Photographer: Nick Hagen/Bloomberg

  COPOエディションのカマロは、生産プログラムが開始した69年からコレクターアイテムになっている。大量生産のカマロが20時間程度で組み立てラインから出てくるのに対し、COPOカマロの生産には10日かかる。プログラム開始年にちなんだ69台の限定生産で、購入できるのは抽選で当たった人のみ。1台ごとに通し番号を付けるなど、オーナーに特別な思い入れを持たせる演出も十分だ。GMがCOPOカマロを売り込むのは筋金入りのシボレーマニアで、本格的なコースでレースしたい人や自動車コレクターだ。

(左上から時計回りに):COPOカマロのエンジン;ミッチェルさんがCOPOカマロのオプションで付けたパラシュート;工場でのコリンズ氏(右);COPOのシャシー(車台)を仕上げる溶接工
(左上から時計回りに):COPOカマロのエンジン;ミッチェルさんがCOPOカマロのオプションで付けたパラシュート;工場でのコリンズ氏(右);COPOのシャシー(車台)を仕上げる溶接工
Photographer: Nick Hagen/Bloomberg

  少年の頃から車をいじるのが好きで、高校時代に自分で改造した67年型カマロSSをイリノイ州ダンビルの裏道で乗り回していたケビン・ミッチェルさん(54)は、3000人以上の応募があったCOPOカマロの抽選で当選した1人だ。

  COPOカマロは最低11万ドル(約1220万円)からで、オークションではさらに高い値段が付く。COPO工場マネジャーのカート・コリンズ氏によると、各種オプションを付けて、たいていの入は13万ドルほど、中には20万ドルで購入していく人もいる。

購入したばかりのCOPOカマロの運転席に着くミッチェルさん
購入したばかりのCOPOカマロの運転席に着くミッチェルさん
Photographer: Nick Hagen/Bloomberg

  ミッチェルさんはデトロイト郊外にあるCOPOの工場を訪れ、通し番号47番のCOPOカマロにパラシュートなどのオプションを付けて約12万5000ドルで購入。ゴールした後に開いて一気に減速させるためのアイテムだ。いずれは全米ホットロッド協会(NHRA)のアマチュア・ドラッグレースに出場したいと考えている。幼い頃からの夢の実現は高くつきそうだ。

原題:GM’s Most Exclusive Car Is the Stuff of Hot-Rod Dreams(抜粋)

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